一度歌ってみたかった「夜の女王のアリア」。
本来なら喉が丈夫でしっかりした声の持ち主が歌う曲なのではあるけれど、ソプラノとしては、最高音ハイFにチャレンジしたいと思うわけです。
もっともオペラの場面では、セリフ(しかもドイツ語)で、かなり強い言葉を発した後で歌うので、喉によい歌ではないのですが。
勉強中の人が歌うのは、先生方からすればあまり好ましいことではないみたい。
ま、1回くらい歌ったからと言って喉を壊すことはないでしょう、というわけで果敢にチャレンジしたのです。その本番。
会場は高級住宅街の隠れ家のような、こじんまりとしたホール。
開演の頃にはお客様で満員になりました。
私は歌曲とアリアを歌ったのですが。。。。
こともあろうに、最初の曲「Malinconia」を歌ったとき、歌詞を度忘れ。
緊張したわけでもないんですが。。。
Malinconia Ninfa gentileの次の「la vita mia」が出てこなかった!
なんでだろう???なんでだろう?ホントに度忘れ・・・
続く「びいでびいで」は「びいでびいでの。。。」という最初の言葉を発したときの声帯のつき方がいまいち。
そして、休憩をはさんだ後半で夜の女王のアリア。
言葉がねぇ、、、最初の言葉などイマイチ明確でない。子音がはっきりしないんだなぁ。ウソの言葉を言った部分もあったし。
ハイFはクリアできました。
しかし、自分でほめようと思うのは、後半のalle~の6小節3連符でつなげるところ。ここをブレスなしで続けるのはムリだと思っていたのだけど。。。
リハでギリギリできて、本番もちゃんとクリアできたのです!!それが何よりの自己満足!まあ、音楽全体としては、そんなによい出来ではないのですが、難易度からすれば、前半の歌曲がボロボロだったことを考えると、マシだったのではないかと。
この曲の難しいところはハイFではなく、始まりから高音部をP(ピアノ)とF(フォルテ)で交互に歌うこと、そして後半3連符と強いエネルギーでBで10拍伸ばすところ。
最後までのエネルギー配分を考えて歌わないと大変なことになるのです。。。
何よりも打上げで、この曲のプレゼン効果に驚き。
これ歌うだけ目立つし印象に残るんですね。みんなが注目しているのは、やっぱりハイFに届くか?ということでそれができるだけで、絶賛される。わたし的には、今回の演奏は、本当にただの自己満足でしかない。
技術をもっと磨いてちゃんとレパートリーとして歌えるようにしたいので、当分は封印。今日はとりあえず、歌いたいという欲求を満たしたのでそれでヨシと。。。
帰宅して、喉を潤したのはカルピスの新製品「完熟メロン・ラテ」。贅沢時間というキャッチャがついているけれど、生のメロンのような滑らかな喉ごし、まさに女王様の飲み物かもね!
頑張って最高音にチャレンジした自分にご褒美なのでした。
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