2ヶ月間の課題曲レッスンから解放され、果たしてみんなどんな曲を歌うのかと思えば、意外にほとんどの人が道をはずさず?、延長線上の選曲。
私は予定通りDonaudyのVaghissima sembianza。
歌い出しが上昇形で、音と一緒にポジションもやや上がってしまった感じで、体を戻して保つまでがつらかったけれど、難しいフレーズがあるわけでもないので、サラ~っと歌ってしまった私。
さんざん聞いた曲で、音はわかっていたのだけど、意味を全く調べていなかったし、曲想のことまで及ばず・・・
バレバレ。
「単語の意味一つ一つわかって表現していけば、簡単に流れることはなく、もっと深く歌えるはず」といわみん先生。
はい、ごもっとも・・・歌いこみも足りませんし。
お休みが多かったので、時間が少し余り最後は質問タイムとなりました。
9月の発表会に向けて、曲を決める必要もあり、「どんな曲を選んだらよいのか?」というのがみんなの興味のあるところ。そこそこ長く歌ってきて、少しステップアップを図りたい人がほとんどなので、歌いたい曲と歌うべき曲の狭間で揺れる人が多い。
もちろん、好きな曲、思い入れのある曲を歌うというのも1つ。
でも、今は、その好きな曲を歌うことがあまりプラスにならない、という場合もあるのよね、歌いたい気持ちは大事にしてあげたいんだけど・・・と先生。
しかし、自分で選ぶと加減がわからない。
聞いてよかったので歌ってみたいと思う曲は、大抵難易度が高かったりするもの。
(レベルはさておき)歌いたい歌を歌うのか
(今のレベルで)伝えられる歌を歌うのか
ジャンプしたりつま先立ちしてがんばって手が届く曲を選ぶのか
確実に足が地についている状態で手が届く曲を選ぶのか
つまりそういうこと。
「だからと言って、あまり型にはめても小さくなっちゃうから、自由な部分も大事にして。。。なんだか、愛好者のクラスじゃないみたい!」と、真面目に考えるみんなに、先生はちょっとうれしそうでした。
答えは各自が決めることに委ねられました。
私もどんな曲がいいかを帰り道に相談。
発表会となると、ついつい、大きい曲を歌いたくなったりする。
「モーツァルトでもいいですか?コンサートアリアとか・・・」と私。
少し考えて「モーツァルトもいいけど・・・。ドナウディとかトスティとか、受験生が歌うような曲かもしれないけど、Jasmineさんなら歌い込めば受験生とは違う表現ができるんじゃないかな・・・」と先生。
その先生の言葉を聴いて我に返った・・・
何のために、この3ヶ月イタリア古典をやり直したのか。
先生の言葉がとても温かく感じたのでした。
Donaudy、Tosti、Donizetti、Bellini・・・
家に帰って、さっそく色々聴いてみたのでした!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます