チビちゃーちゃん

2017-12-21 15:49:36 | ねこ部
外猫マダコが産んだ仔猫のうち、1匹だけ残っていた茶トラの子。
茶トラと言うには少々シマシマがはっきりしていない。
2―3日行方不明になっていて帰って来たのだが、
その時よほど怖い思いをしたのか、我が家にはりついていた。
私がゴミ捨てに行く時など、途中まではついてくるが、ある場所からは絶対に来なかった。
そこで鳴きながらじっと待っている。
家の前の広い道路も絶対に渡ろうとはしなかった。
マダコもしばらくはお出かけを控えて仔猫と一緒にいた。

仔猫はどんどん大きくなり、はんばなくエサを食べる。
どんどん太る。
まるで子供がいるんじゃないかと思うような大きなお腹!
私たち家族にもとても懐いて、ドアが開くとすかさず家の中に飛び込む。
我が家の2匹の飼い猫ともご挨拶ができるようになった。

それだけ懐いてくると、家の中に入れてやりたくなる。
お出かけを控えていた母猫のマダコも、最近ではまた一日に何度か顔を出すくらいで、
仔猫が一人で待っていることが多くなった。
病院に連れて行って、ノミの処置だけして、家にあげてやろうか?
マダコもいることだし、外に出たい時は出してやればいい。
そうも思ったけれど…。

中にいる子、特に警戒心の強いくーちゃんの方は、
ご挨拶は許しても、仔猫に接する時まだまだ警戒していることが伝わってくる。
仔猫が家の中にいる頻度が高まれば、またストレスが高じるだろう。
それに、一度家の中に入れてしまったら、きっともう心配で外に出せなくなる。
そう思って、家に入りたがる仔猫をその都度外に出していた。

寒さが厳しくなってくると、夜凍えて死んだらどうしよう?とか思う。
そんなことがあるのなら、野良猫は冬を越せないことになる。
だからそんなことはないと頭ではわかっていても、心配である。
夫は仔猫のために湯たんぽを買ってきた。
湯たんぽを毛布にくるんで、ダンポールに入れて、
そこが暖かいことを仔猫に教えようとする。
仔猫は湯たんぽの上で寝るようになった。

そんな仔猫、チビちゃーちゃんが、一昨日の夕方から姿を見せない。
あれだけ家から離れようとしなかった子がいない。
昨日も今日も、マダコは何回か顔を出したが、仔猫は来ない。

いなくなる前の日、小学校の低学年と思われる女の子が仔猫をずっと見ていた。
仔猫の方も、近くまで行っていたようだった。
あの子が連れて行ったのだろうか?
連れて行かれて、暖かい部屋の中でご飯をちゃんともらっているのなら…。
それならいい。

猫にも帰巣本能はあるらしい。
捨ててきた猫が帰ってきちゃったという話も聞く。
あの夏の日のように、また帰ってくるかもしれない。
今はまだそれを期待している。
いつ頃まで期待していていいだろうか?

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