だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

最後の夜、アルトマンは永遠に…

2007-02-08 21:56:54 | 映画
2006年11月2日、ロバート・アルトマンがガンの合併症のため、亡くなりました。84歳でした。大好きでした。アルトマンが作り出した映画の数々。いつも“すごい映画を作るなぁ”と感動させてくれる、映画監督でした。

アルトマンの映画には、数え切れないくらいの登場人物が出てきます。当然、演じる俳優もたくさん。俳優たちは競ってアルトマン映画に出たがるので、映画は“オールスター・キャスト”ムービーとなるのです。ファンには、たまらないですよね。

そんな映画の数々。「M★A★S★H」(70)「ロング・グッドバイ」(73)「ナッシュビル」(75)「ウエディング」(78)「ザ・プレイヤー」(92)「ショート・カッツ」「プレタポルテ」(94)「Dr.Tと女たち」(00)「ゴスフォード・パーク」(01)などなど。

アルトマンの遺作となったのは、「今宵、フィッツジェラルド劇場で」(06)。ミネソタ州セントポール、フィッツジェラルド劇場では“プレイリー・ホーム・コンパニオン”という生放送のラジオ番組を製作していました。ところが地元のラジオ局が大企業に買収されたため、今夜が最後の放送となってしまいました。

雨が降る土曜日の夜。楽屋には、カウボーイシンガーのダスティ(ウディ・ハレルソン)とレフティ(ジョン・C・ライリー)、ベテラン歌手のチャック・エーカーズ(L・Q・ジョーンズ)“ジョンソン・ガールズ”の姉ロンダ(リリー・トムリン)と妹ヨランダ(メリル・ストリープ)、ヨランダの娘ローラ(リンジー・ローハン)

司会者ギャリソン・キーラー(本人)、ステージマネージャー助手のモリー(マヤ・ルドルフ)、劇場の保安係ガイ・ノワール(ケヴィン・クライン)たちがいます。そしてテキサスから、新しいオーナーのアックスマン(トミー・リー・ジョーンズ)もやって来て…。

劇場にはもう1人、白いトレンチコート姿の女性(ヴァージニア・マドセン)がいます。この謎めいた美女は、実は天使か死神か…。このドラマの核を示す役割りを持っています。果たして?ラジオショウの最後の夜、まさにアルトマン自身のラストを暗示するかのようです。

撮影時にはすでに病状が悪化、現場にはなんと、あのポール・トーマス・アンダーソン(監督)が控えていたそうです。名匠の最後の作品、必ず見ます。

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