だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

貴方の香りは?

2007-02-09 21:40:08 | 映画
ドイツ人監督のトム・ティクヴァ。02年の作品に「ヘヴン」があります。ケイト・ブランシェットとジョヴァンニ・リビシ主演の悲劇的な逃避行を描いた感動作です。イタリア・トリノを舞台にし、捕らわれた女と尋問に立ち会う通訳の男。立場がちがう2人が、静かに心を通わせ、後半のトスカーナへの逃避行へと進む重い内容ですが、見事な作品になっています。

大ヒットになるような映画ではないのですが、いつまでも心に感動が残る名作と思っています。個人的にリビシのファンですので。

そのトム・ティクヴァ監督の最新作が、「パフューム」。私も香水が大好き!お気に入りの香りを持っています。いつも同じものを使っていますが、たまに浮気をします。それほど香水って魅惑的♪この映画の原作は、ドイツのパトリック・ジュースキントの85年作品、『香水 ある人殺しの物語』(文藝春秋刊)です。

18世紀のパリ。当時のパリの街中は、馬糞や民家の窓から投げ捨てられる糞尿で、今では想像もできない悪臭に満ち満ちた最悪の環境にありました。1738年7月17日セーヌにある魚市場で、1人の男児が産み落とされます。彼の名は、ジャン=バティスト・グルヌイユ。

母親は誤解から死刑になり、育児所に預けられたグルヌイユは特別な臭覚を持った子供でした。青年になった彼(ベン・ウィショー)は、その臭覚のせいである女性を誤って殺害。やがて香水調合師のバルディーニ(ダスティン・ホフマン)に出会い、弟子になります。

究極の香水…グルヌイユは、ある方法で香水作りを始めます。香水職人の街グラースでは、次々に若い女性が殺害される事件が発生…。髪を刈り落とされて全裸死体で発見される女性たち。いったいグルヌイユは、どんな方法で香水を作っているのか?

衝撃的な結末やめくるめく展開するその映像は、かなりの迫力を持っているようです。「へヴン」で見せた“静”の感動から、“動”のイメージの衝撃へ。内容の狂気性、演じる俳優の重厚さ、そして“香り”を音楽で表現するという試み。

共演者には、裕福な商人リシにアラン・リックマン、物語の要となる赤毛の美少女ローラにレイチェル・ハード=ウッド。映画を見たら、原作を読みましょう。

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2 コメント

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見たい見たい見たい! (お姐)
2007-02-10 00:35:43
ええーっ、『ヘヴン』の監督だったんですか。これ!
予告篇何回か見て、「絶対見たいぞ」と思ってました。
まして、あの美しい『ヘヴン』の監督さんとなれば、もう見ますとも~~!!

『ヘヴン』はBSデジタルで何回か放送されていたのを、母が先に見て、「これ、いいわよ~」と絶賛していたのです。
で、私も見ました。
くぅ~~~、父親が泣かせてくれる!
シビアで残酷で、せつなくて愛があって、美しい映画でした。

香水は全然詳しくないのですが、香水の雑誌のリライトを何冊かすることになり、いろいろ調べたり、ラリック・ジャパンに電話して訊いたり、それはそれは大変な苦労がありましたが、面白かったです(残念ながら出版されませんでしたが)。
ゲラン一族の「鼻(ネ)」の話もなかなか興味深いものでした。

ああ、早く見たいなぁ~~♪
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私の好みは、JPG (linlilin)
2007-02-10 23:31:49
お姐さま、「ヘヴン」見ましたね!良かったですよね~。シャンテ・シネで上映されましたが、短かったですね~。とにかくリビシのファンなので見逃せませんでした。静かに心に沁みる映画でした。
で、「パフューム」の映像のすごさ!ダスティン・ホフマンの使い方。ティクヴァ監督のお手並み拝見です!しかし、当時は街中、臭かったんでしょうね。たまりません…。
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