だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

イランの社会事情

2012-03-03 15:10:12 | 映画
今年のアカデミー賞外国語映画賞は、イランのアスガー・ファルハディ脚本・製作・監督の「別離」(11)でした。近年のアカデミー賞外国語映画賞受賞作は、見応えがありますね。楽しみでもあります。

「善き人のためのソナタ」(06/ドイツ)、「ヒトラーの贋札」(07/オーストリア)、「おくりびと」(08/日本)、「瞳の奥の秘密」(09/アルゼンチン)、「未来を生きる君たちへ」(10/デンマーク)

イランの映画には馴染みがなく、映画のタイトルやチラシは見たことがあっても、なかなか劇場に出かけることがなくて…。ちょっとだけ知っているのは、アッバス・キアロスタミ監督の名前。

「友だちのうちはどこ?」(87)「ホームワーク」(89)「そして人生はつづく」(92)「オリーブの林をぬけて」(94)「桜桃の味」(97)「明日へのチケット」(05)「トスカーナの贋作」(10)など

そうか、「明日へのチケット」を見てました。本作のアスガー・ファルハディ監督は「彼女が消えた浜辺」(09)で監督デビュー、2作目です。それはともかく、「別離」はテヘランで暮らすある家族の物語。

シミン(レイラ・ハタミ)は、11歳の娘テルメー(サリナ・ファルハーディー)の将来を思い、イランから出る準備をしていました。しかし、夫のナデル(ペイマン・モアディ)は国を出ることに反対。

ナデルの父親がアルツハイマー病となり、父を置き去りにはできなかったのです。14年来の夫婦は、離婚の危機に。家庭裁判所に離婚許可申請しますが認められず、やむなく夫婦は別居。

シミンはテルメーを連れ、母(シリン・ヤズダンバクシュ)と同居することになります。一方のナデルは、父の世話のためにラジエー(サレー・バヤト)という貧しい娘を雇うのでした。

ラジエーは、短気な夫ホッジャト(シャハブ・ホセイニ)に無断でこの仕事を得ていました。ある日、帰宅したナデルはベッドから落ち意識不明の父を発見します。怒ったナデルは、ラジエーを追い出します。

その夜、ラジエーが入院し流産したという知らせが…。緊張感みなぎる会話劇、予測不能のストーリー展開、そんな巧みな脚本でベルリン国際映画祭金熊賞、銀熊賞(男優賞&女優賞)も受賞。素晴らしい。

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