だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

母の秘密と、プリマドンナ

2016-06-22 21:05:50 | 映画
1942年2月21日ベルリン出身の女優、脚本家、監督として活躍しているマルガレーテ・フォン・トロッタ。前監督作は、「ハンナ・アーレント」(12)でした。

カンヌ国際映画祭パルム・ドールにノミネートされた「ローザ・ルクセンブルグ」(85)と「三人姉妹」(88)、「もうひとりの女」(06未)などの監督作品があります。

ナチス戦犯アドルフ・アイヒマンの裁判に立ち合い、傍聴記を発表したアーレント。しかし、彼女の冷静な評価はユダヤ人から激しいバッシングを受けるのでした。

ポール・アンドリュー・ウィリアムズ監督「アイヒマン・ショー」(15)と合わせて、もし未見でしたらぜひお勧めです。トロッタ監督最新作が、公開されます。

それが「生きうつしのプリマ」(16)です。ドイツの小さなクラブをクビになった、歌手のゾフィ(カッチャ・リーマン)は、思いつめた声の父から呼び出されます。

そして父親のパウル(マティアス・ハービッヒ)から、インターネットのニュースを見せられます。そこには、1年前に亡くなった母エヴェリンに生写しの女性の姿が…。

彼女は、メトロポリタン・オペラで歌う著名なプリマドンナ、カタリーナ(バルバラ・スコヴァ)でした。どうしても彼女のことが知りたい父は、彼女を調べるよう強引に…

ゾフィをニューヨークへ行かせるのでした。気まぐれでミステリアスなカタリーナに振り回されながら、彼女と母の関係を探るゾフィ。すると母には家族の知らない…

もう一つの顔があったことが、明らかになっていくのでした。果たして、それは?エヴェリンとカタリーナを演じるのは、ハンナ・アーレントを演じたバルバラ・スコヴァ。

カッチャ・リーマンは「もうひとりの女」(06未)や、ダーヴィト・ヴネント監督「帰ってきたヒトラー」(15)に出演。近年のドイツ映画は、見逃せません。

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