だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

消された“真実”

2008-09-18 21:43:12 | 映画
大好きな映画監督の1人に、ブライアン・デ・パルマがいます。1940年9月11日(!)ニュージャージー州ニューアーク生まれ。「ロバート・デ・ニーロの ブルーマンハッタン」シリーズ「黄昏のニューヨーク」(68)と「哀愁の摩天楼」(70)の後、「悪魔のシスター」(73)で一躍人気獲得。

「ファントム・オブ・パラダイス」(74)「愛のメモリー」「キャリー」(76)「フューリー」(78)「殺しのドレス」(80)「ミッドナイトクロス」(81)「スカーフェイス」(83)「ボディ・ダブル」(84)「アンタッチャブル」(87)と、快調にヒット作を飛ばします。どれも好き!

その後もブルース・ウイリスの「虚栄のかがり火」(90)、ジョン・リスゴーの「レイジング・ケイン」(82)、ショーン・ペンの「カリートの道」(83)、トム・クルーズの「ミッション:インポッシブル」(96)、ニコラス・ケイジの「スネーク・アイズ」(98)と、ますます快調。

2000年代になっても「ミッション・トゥ・マーズ」(00)「ファム・ファタール」(02)「ブラック・ダリア」(06)と、60代の今も映画に対する情熱は変わりません。製作本数が減ってはいても、なんのまだまだ!

ベトナム戦争当時、実際に起きた事件を描いた「カジュアリティーズ」(89)。戦争の狂気の裏に正義はあるのかと衝撃的な映像と共に、観客に問いかけています。そして今、終わりの見えないイラク戦争。

デ・パルマ監督の最新作は、「リダクテッド 真実の価値」(07)。“リダクテッド”とは、編集済みの意味。文書や映像で告訴に繋がる可能性のある部分を、削除したもののこと。黒塗りの文書や、ピー音のある映像、モザイクのかかった映像などがそれ。

この映画は、有名スターが出演していません。兵士が撮影したプライベート・ビデオの映像という形を取っていて、でもドキュメンタリーではないのです。フィクショナル・ドキュメンタリー。現地の映像のすべてを組み合わせて、ある“物語”を伝えています。

フランスが撮ったドキュメンタリーや、数々のTVニュース、従軍記者の撮った映像、テログループによるネット映像、YouTube、軍の監視映像など…。映像のデ・パルマ監督が訴えたいことを、感じ取るのは私たちです。

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