だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

赤く発光する“それ”

2014-04-14 21:41:29 | 映画
第25回東京国際映画祭、2012年10月20日~28日まで開催されました。お祭り騒ぎが好きでなく、人が多いのも苦手なので、映画祭や試写会は避けております。はい。

そんなわけで、毎年華やかに開催されていることを承知していますが…。ところでこの年のグランプリ作品は、ロレーヌ・レヴィ監督のフランス映画「もうひとりの息子」(12)でした。

公開は、翌13年の10月。もちろん見ましたとも。この第25回東京国際映画祭で上映された、メキシコのカルロス・レイガダス脚本、監督作品「闇のあとの光」(12)が、公開されます。

1971年メキシコシティ出身。大学で法律を学んだ後、1997年監督になると決意。98年ベルギーのブリュッセルの映画学校を受験。ところが提出した作品の完成度が高すぎると…

入学を拒否されます。やむなく独自で短編を制作し、2000年帰国。02年初長編『ハポン』が、カンヌ国際映画祭カメラドール特別賞受賞。2作目『バトル・イン・ヘブン』(05)も…

コンペティション部門で上映。3作目『静かな光』(07)も審査員賞受賞。すべて東京国際映画祭で上映されています。なのでファンの方にはお馴染み。そして本作が、日本初公開(劇場での)となります。

メキシコのある村。ファン(アドルフォ・ヒメネス・カストロ)は、妻ナタリア(ナタリア・アセベド)と2人の子供に恵まれ何不自由なく暮らしていました。ところがある夜のこと…。

赤く発光する“それ”が家を訪問した時から、平和な日常が歪み始めます。例えば…ほったて小屋で行なわれる依存症の集会、寄宿学校でのラグビーの練習風景…

光が降り注ぐ浜辺で遊ぶ2人の子供たち、不意に人々に取りつく暴力…いったいファンの家に現れた“それ”は禍をもたらす“悪魔”だったのか?それとも彼らを導く“神”だったのか?

人間の生と性を、神、悪魔の視点を介在させつつ独自の美しい映像で描くというレイガダス作品。ソクーロフやマリックと並び評されるレイガダス。カンヌで監督賞受賞の本作。興味津々。

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