だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

近すぎて遠い、レオとレミ

2023-05-14 20:46:52 | 映画
第71回カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞した「Girl/ガール」(18)で、長編映画監督デビューしたベルギーのルーカス・ドン。

「Girl/ガール」は、15歳のトランスジェンダーンの主人公が葛藤しながらも、バレリーナを目指して奮闘する優しい映画でした。

現在31歳の監督は、2作目として自身の経験を基に少年たちの友情と悲劇を描きました。それが「CLOSE/クロース」(22)です。脚本も。

本作は、第75回カンヌ国際映画祭グランプリを受賞しました。ちなみに第95回アカデミー賞国際長編映画賞ベルギー代表でもありました。すごい。

13歳のレオ(エデン・ダンブリン)とレミ(グスタフ・ドゥ・ワエル)は幼馴染。学校でも放課後でも、24時間365日一緒に…

時間を過ごしてきた2人は、親友以上、兄弟のような大親友でした。だがある日、あまりにも親密すぎることをクラスメートにからかわれ…

レオはレミへの接し方に戸惑うようになり、ついそっけない態度をとってしまいます。そのせいで気まずい雰囲気になり、些細なことで…

大ゲンカをしてしまうのです。仲直りできず時間だけが過ぎていく日々。そして課外授業にレミの姿はなく、レオは授業の終わりに…

衝撃的な事実を告げられるのでした。果たして、それは?13歳の少年の喪失感と罪の意識。主役の2人は、本作で俳優デビュー。

「Girl/ガール」もですが、監督の少年への優しいまなざしが美しい映像にあふれています、ヒットメーカー“A24”の配給もうなずけます。
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