国葬となった政治家シモーヌ・ヴェイユ

シモーヌ・ヴェイユという女性を知りませんでした。オリヴィエ・ダアン脚本、監督「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」（２２）で…

描かれるのは、フランスの政治家シモーヌ・ヴェイユ。１９２７年７月１３日ニース出身、２０１７年６月３０日パリで死去、８９歳でした。

１９４４年４月１６歳の時、アウシュヴィッツ＝ビルケナウ強制収容所に送られ、４５年１月、ソ連軍が収容所にやって来ると死の行進に遭遇。

ベルゲン＝ベルゼン強制収容所に移送されます。収容所で両親と兄を失い、４５年に姉と共に生還するという恐怖の体験をしています。

１９７４年パリ。カトリックの人口が多数を占め、男性議員ばかりのフランス国会でシモーヌ・ヴェイユ（エルザ・ジルベルスタイン）は…

レイプによる悲劇や違法な中絶手術の危険性、若いシングルマザーの現状を提示し、圧倒的な反対意見を跳ね除け中絶法、ヴェイユ法を可決させます。

１９７９年には女性初の欧州議会議長に選出。理事たちの猛反対に遭いながらも『女性の権利委員会』を設置。女性だけでなく、移民やエイズ患者、

刑務所の囚人など、弱者の人権のために闘い続けるシモーヌ。フランス人に最も敬愛された女性政治家の人生とは？エルザ・ジルベルスタインは…

体重を８ｋｇ増量して挑んだそうです。また「エディット・ピアフ 愛の讃歌」（０７）、「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」（１４）に続く…

監督の『世紀の女性』３部作のラストを飾る作品。１０～３０代のシモーヌは、レベッカ・マルデールが演じています。見たいです。