goo blog サービス終了のお知らせ 

だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

3人の教師たちの選択

2014-07-23 16:11:28 | 映画
『教師は、学校内の教育だけすればいい』と割り切る校長ジュリアーナ(マルゲリータ・ブイ)。『生徒にやる気を起こさせる!』と熱心な国語補助教員ジョヴァンニ(リッカルド・スカマルチョ)。

『生徒はみんな頭が空っぽ』と教育への情熱を失った、美術史の老教師フィオリート(ロベルト・ヘルリッカ)。まるで世界中の学校にいるかのような教師の姿を描く、イタリア映画。

それが、「ローマの教室で 我らの佳き日々」(12)です。作家マルコ・ロドリのエッセイ『赤と青 ローマの教室でぼくらは』を脚本、監督したのが、ジュゼッペ・ピッチョーニ。

ちなみに原案のロドリは、ローマの高校で30年以上教師をしていた人とか。もちろん、舞台はローマの公立高校。2学期になり、ジョヴァンニは4年F組を受け持ちます。

お調子者のチャッカ、授業中でもイヤホンを外さないシルヴァーナ、どこか挑戦的なサフィラ、ルーマニアからの移民でクラス一番の優等生アダム、素行不良のアンジェラ…

父親が失業し、母親も亡くなったことが授業放棄の原因でした。ジョヴァンニは、アンジェラを支えようと決意します。かつて生徒だったという女性エレナから、電話を受けるフィオリート。

なぜ、今頃電話をかけて来たのか?近くで働くエレナからは、“会いたい”と留守電にメッセージが…。ある日、校長は体育館で寝袋にくるまる男子生徒エンリコを見つけます。

母子家庭に育ったエンリコは、3日前から母親が失踪。彼自身も病気になっていました。仕方なくエンリコの面倒を見ることになる、ジュリアーナ。そして、近づく2学期の終わり。

それぞれの生徒たちとの交流で、変化する3人の教師。マルゲリータ・ブイは「はじまりは5つ星ホテルから」(13)、リッカルド・スカマルチョは「あしたのパスタはアルデンテ」(10)

ロベルト・ヘルリッカは「夜よ、こんにちは」(03)に出演。学校を舞台にした映画はたくさんありますが、国や地域によってだいぶ違います。でもどこか通じるものも…。確認しましょ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする