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だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

アンジーの決断

2008-07-21 17:19:47 | 映画
イギリスの監督ケン・ローチは、常に労働者や移民に目を向け、その生活を映画にしてきました。カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞した「麦の穂をゆらす風」(06)をはじめ、数々の賞にノミネートまたは受賞し、高い評価を受けています。

2年ぶりの最新作「この自由な世界で」(07)も、貧しいシングルマザーを中心に不法移民の世界を描いています。ロンドンで、1人息子のジェイミー(ジョー・シフリート)を両親に預け、職業紹介所で働くアンジー(キルストン・ウェアリング)。いつか息子と暮らすのが夢。

しかし、理不尽な理由をつけられクビになってしまいます。思い切ってルームメイトのローズ(ジュリエット・エリス)と、自分たちで職業紹介所を始めます。アンジーの努力と前向きな性格とで、ビジネスは成功します。

やがてアンジーは不法移民を働かせる方が、儲かることに気付きます。やってはいけないことと知りつつ、息子と暮らしたい…幸せになりたい…と思うアンジーは、一線を越えてしまいます。そして事件は起こるのです。

ケン・ローチの作品では、キリアン・マーフィ、ピーター・ミュラン、ロバート・カーライル、レイ・ウィンストン、イアン・ハートなど有名な俳優がキャスティングされることもありますが、ほとんどは無名に近い俳優が多いのです。そのためか、映画はとってもリアル。

自由市場での競争は格差も生まれます。儲ける者と搾取される者。きっと映画は、“自由な世界”について考えさせてくれると思います。ケン・ローチ監督のメッセージが込められた映画を、ぜひ見て欲しいです。

1936年6月17日イギリスのワーウィックシャー生まれ。オックスフォード大学卒業後、62年BBCへ入社。TVドラマの演出を手掛け、「夜空に星のあるように」(68)で映画監督デビュー。主な作品には、「ケス」(69)「リフ・ラフ」(91)「大地と自由」(95)

「カルラの歌」(96)「マイ・ネーム・イズ・ジョー」(98)「ブレッド&ローズ」(00)「やさしくキスをして」(04)「明日へのチケット」(05)などがあります。ケン・ローチ監督の作品を見てみません?
コメント (1)
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