セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

「ジョーカー」

2019-11-24 12:25:36 | 外国映画
 「ジョーカー」(「JOKER」、2019年、米)
   監督 トッド・フィリップス
   脚本 トッド・フィリップス  スコット・シルバー
   撮影 ローレンス・シャー
   音楽 ヒルドゥル・ダーナドッティル
   出演 ホアキン・フェニックス
      ロバート・デ・ニーロ
      サジー・ビーツ

 大道芸人アーサーはピエロを演じながら母の介護に追われる日々、突然、笑い出してしまう持病を抱えながら、いつかコメディアンとしてTVに出たいと思っているが現実は何ひとつ報われぬ日々が続く・・・。

 出来損ないの「時計仕掛けのオレンジ」(S・キューブリック監督)かレクター教授を観てる気分だった。

 アメリカのトランプ現象とは建国以来の表看板アメリカン・ドリームの結末、貧富の決定的分断の意味があると思っているのですが、それを映画によって表現したのがこの作品なのかな、トランプが裕福層の狂人(馬鹿)なら、こちらは貧困層の狂人、そして、それに簡単に乗せられる不満がリミット超えしてる大衆という感じ。
 現代版「タクシー・ドライバー('76 M・スコセッシ監督)と感じる作品でした。(デ・ニーロも出てるし)
 「タクシー・ドライバー」はもう殆ど覚えてないけど(笑)、観た時はかなり評価した覚えだけはあります、でも、この作品は気色悪かった、歳取って保守的になってる自分に向かなかったという事なのかもしれません。(汗)
 要するに僕は気分的にあの司会者側なのでしょう(毎月、赤字でヒイヒイ言ってるけど)。

 R1.11.23
 TOHOシネマズ上野
コメント
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