セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

「嵐電」

2019-06-03 22:07:36 | 映画日記/映画雑記
 「嵐電」(2019年、日本)
   監督 鈴木卓爾
   脚本 鈴木卓爾
   撮影 鈴木一博
   音楽 あがた森魚(懐かしい)
   出演 井浦新
      大西礼芳
      安部聡子

 この映画は説明しようがないので予告編見て下さい。(見ても解らんけど)
  予告編 https://www.youtube.com/watch?v=0Odm5ZNeAes
 「京都の路面電車で交錯する3つの恋の物語」だそうです。(そう言われりゃそうなんだろう)

 関西の大学の映画学科の先生が創ったというのを見掛けたけど、うん、まぁ、そんな感じ。でも、処女作ではなく既に2,3本商業ラインに乗せてるから職業監督でしょう。
 この作品、自主制作のコンテストなら、まず優勝、けれど、商業映画として多くの人が観るにはキツイ。
 物語も有るような無いような感じで、リアリティっぽい所から始まって、嵐電をバックに夢想のような世界に入っていきエスカレート、やがて脈絡のない話になって終わる。
 ちょっと、ゴダールっぽいけどゴダールのようなトンガリもないし才気もない気がします。
 夢想的な世界を展開させるには出演者達の素人臭さが邪魔だし、結局、何を描きたかったのかサッパリ解らず何なんでしょうねこの映画で終わってしまいました。
 三つの話が交錯していくのですが、高校生グループの話が完全に理解不能(汗)、何の必要があったんだろう、井浦新のパートは何とかフィーリングで解るような気もするし、大西礼芳の撮影所パートは彼女のお陰でそれなりに見れる(イメージショット、イメージシーンが多くて訳分からなくなるけど)、ホント、あの高校生パートは何だったんだろう。
 唯一点、この作品の収穫は大西礼芳、売れるかどうかは判らないけど掴み所のない魅力を感じました(周りがド下手だから相対的なものかもしれない)、この作品を最後まで苦痛少なく観られたのは彼女のお陰、ちょっと松岡菜優をドンヨリさせた感じで彼女と被るから苦しいけど(ゴメンネ)。

※最初の1時間は、それなりに興味を持って観れてたし面白く感じる所もあった、が、その後は段々、耐久レースの様相に・・・。
※「バンコク・ナイツ」の次が「嵐電」、素人使う作品が好きなのかなテアトル新宿、そのイメージがしっかり付いてしまいました。
※昨日、コメントで「今年の映画館はハズレばかり」と書きましたが、「バジュランギおじさんと小さな迷子」を忘れてました。(汗)

 R1.6.2
 テアトル新宿
コメント
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