laisser faire,laisser passer

人生は壮大なヒマつぶし。
楽しく気楽につぶして生きてます。

声がきちゃにゃい!

2014-10-23 | kabuki a Tokio

演舞場昼の部見てきました。夜は見ないので今月演舞場はこれのみ。ちゃっちゃと書いちゃおう。

俊寛

おもだか型の俊寛は久しぶり。説明過多な気もするけど、現代の客にはこれくらい親切な台詞があったほうが受けるのかも。

前半笑三郎弘太郎笑也と揃って相当いいじゃん!と思ってたのだけれど肝心の右近にちょっと覇気がなく、台詞の間も変に空く感じが気になった。
後半、妹尾の猿弥もやや元気がなくて、何が酷いって男女蔵の基康。これまでこの役っていつも大きい役者がやるけどそこまでいい役?と思ってたんだけど、酷い役者のを見て、初めて大事な役だったんだ!と気づく私w
節目節目で歌い上げる台詞が全部ダメ。盛り上がりかけた芝居が落ちる落ちる・・・

ってことで前半のトリオ+千鳥ちゃんの場面だけがよかった、のでした。

金幣猿島郡

これまで見た先代の名作のうちでいちばん四代目にあってるんじゃないかなあ。
無理してる感がなくて、全体的には楽しかったです。

ちょいと法界坊を思わせる世界観、世界は道成寺の世界なんだけどw
ストーカーちっくな男女を演じ分ける猿之助はさすがの存在感&技術力。
ただ、楽も近いせいか、声が・・・汚い。本当に、汚い。
そのきちゃにゃい声を張り上げるから、よけいに、本当に、物すごく、汚い。
しつこいようだが、本当に本当に汚いの。耳障りとはこのことだぜ!

歌六親子、錦之助親子がJOINするというので、なんか新しい風でも吹くかなあと思ったのだけど、そこのところは残念ながら不発かな。
四人とも適当におもだか風にあわせてるという感じで(もともと慣れてるしね、親のほうは)、特に面白くもなく、逆にこれだったらおもだかの弟子ーずだけで十二分に出来ただろうに、と思ってしまう自分がいたりして。

はい、段ちゃんが基康@俊寛、頼光@金幣やればいいじゃんと思ったのですはっきりいって。段ちゃんビイキだから言うのではなくて(もちろんそれもあるけど)特に基康なんて段ちゃんの朗々たる台詞回しで聞けたらどんなに気持ちよかっただろう、と本当に思ったのですよ。大事にしたほうがいいよ、亀ちゃん。

 


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