laisser faire,laisser passer

人生は壮大なヒマつぶし。
楽しく気楽につぶして生きてます。

にっこりと、笑うて。

2014-10-25 | kabukiza

歌舞伎座夜の部、楽+伊勢音頭を見てきました。夜の部の簡単な感想と所信表明wwwです。

 

せまじきものは、宮仕え

持つべきものは子でござる

そして

 

にっこりと笑うて

 

この三つの台詞がちゃんと心にしみて、際立って聞こえれば、その寺子屋は成功!

そういうことなんだなあ、と今夜腑に落ちた。伊達に何十回も見てないぞw

そしてまた、

吉野山のお二人+一人+グループもにっこりと笑うて、見送れました。

ほんわかとした雰囲気はがちがち踊る若手には出せないなあ、とどんどんこの二人の踊りが好きになってきた。

そしてそしてまた。

いろいろ複雑な思いもあった最近の勘九郎の使われ方、この追善興行での狂言立て・・・なんですが。

鰯売の最後、本当に珍しいほどの万雷の拍手に包まれて目にいっぱい涙浮かべながら「にっこりと笑うて」いる勘ちゃんを見たとき、思わずあたしも「にっこりと笑うて」いたのでした。

にっこり笑って終われてよかったです。

p.s.

結局昼の部は伊勢音頭以外、一度も見ませんでした。ははは。はは。

♪見たくないもの見たくなーい♪精神で行きます、これからは。

lavieの歌舞伎人生、第二期開始ですね。

第一期「好き嫌いしないでなんでも食べましょう」時代は、終わりました!


声がきちゃにゃい!

2014-10-23 | kabuki a Tokio

演舞場昼の部見てきました。夜は見ないので今月演舞場はこれのみ。ちゃっちゃと書いちゃおう。

俊寛

おもだか型の俊寛は久しぶり。説明過多な気もするけど、現代の客にはこれくらい親切な台詞があったほうが受けるのかも。

前半笑三郎弘太郎笑也と揃って相当いいじゃん!と思ってたのだけれど肝心の右近にちょっと覇気がなく、台詞の間も変に空く感じが気になった。
後半、妹尾の猿弥もやや元気がなくて、何が酷いって男女蔵の基康。これまでこの役っていつも大きい役者がやるけどそこまでいい役?と思ってたんだけど、酷い役者のを見て、初めて大事な役だったんだ!と気づく私w
節目節目で歌い上げる台詞が全部ダメ。盛り上がりかけた芝居が落ちる落ちる・・・

ってことで前半のトリオ+千鳥ちゃんの場面だけがよかった、のでした。

金幣猿島郡

これまで見た先代の名作のうちでいちばん四代目にあってるんじゃないかなあ。
無理してる感がなくて、全体的には楽しかったです。

ちょいと法界坊を思わせる世界観、世界は道成寺の世界なんだけどw
ストーカーちっくな男女を演じ分ける猿之助はさすがの存在感&技術力。
ただ、楽も近いせいか、声が・・・汚い。本当に、汚い。
そのきちゃにゃい声を張り上げるから、よけいに、本当に、物すごく、汚い。
しつこいようだが、本当に本当に汚いの。耳障りとはこのことだぜ!

歌六親子、錦之助親子がJOINするというので、なんか新しい風でも吹くかなあと思ったのだけど、そこのところは残念ながら不発かな。
四人とも適当におもだか風にあわせてるという感じで(もともと慣れてるしね、親のほうは)、特に面白くもなく、逆にこれだったらおもだかの弟子ーずだけで十二分に出来ただろうに、と思ってしまう自分がいたりして。

はい、段ちゃんが基康@俊寛、頼光@金幣やればいいじゃんと思ったのですはっきりいって。段ちゃんビイキだから言うのではなくて(もちろんそれもあるけど)特に基康なんて段ちゃんの朗々たる台詞回しで聞けたらどんなに気持ちよかっただろう、と本当に思ったのですよ。大事にしたほうがいいよ、亀ちゃん。

 


ひさかたの

2014-10-16 | kabuki a Tokio

光のどけき秋の日にしづ心もて「ラヴィ」は寝るらむ

 

って感じで、国立劇場なんちゃら双蝶々通し狂言で爆睡してきました。

ほとんど眠ってたので感想はあまりないw

1.染五郎与五郎はいいけど、与兵衛と区別ついてない感じ。放駒が意外にいい。

2.幸四郎はすべてに臭いけど、とても分かりやすい濡髪。好き嫌いあるだろうな。

3.芝雀、遊女時代から通しでやれたので有利だったかもしれないけど、おはやの色っぽさもあって、とてもよかった。

4、東蔵の老母、くだけすぎのきらいもあったけど、たぶん高麗屋の指示。ある意味とても現代的で、ずっと起きてたらかなり泣けたと思うw

5、見に来た要因であるところの見たことない序の場面で寝てしまったのがわれながら不覚。
また通しがあったら見なきゃならんw

そんなわけで、少ない、起きてた場面での感想は、もう尽きたわいの~


キュッ・ボン・ボン

2014-10-14 | kabukiza

今月歌舞伎座夜の部を表現してみたらこんな感じ。真ん中のボンも、今日は楽しめました。の感想はいずれ。

 

…と書いたまま、ほぼ半年放置していたことに今気づいた(2015年5月)。

誰も気づいてないと思いますが、すみません。まったく内容忘れてるので、もう感想かけません・・・


ほっ

2014-10-07 | kabukiza

初日に引き続き伊勢音頭だけ幕見、じゃなくて自主幕見。三階席取ってたんですけどどうにも

前の演目を見る気が出なくて。

伊勢音頭の貢さんは、初日よりずっと勘ちゃん「らしく」なっててよかったです。
万野さんとお鹿ちゃんが二人とも初日より臭くなってていやだったけど、ま、勘ちゃんが私好みの貢さんやっててくれれば、個人的には「ほっ」なのですw

楽には三つ全部見るつもりなので、そのときには感想ちゃんと書く、と思う。たぶん。きっと。

 


ふしーちこふーばぼ

2014-10-04 | spectacles


両国国技館にカロヤンこと元♪大関琴欧洲の引退相撲見に来てます。
19歳で来日以来本当によく頑張った!!

特に感想として付け加えることもないのですがカロヤンの息子は可愛い!
本当に可愛い!

タイトルはブルガリア語で「good luck!」的な。


 


Love Love 月間開始

2014-10-01 | kabukiza

歌舞伎座夜の部+おまけで昼の部伊勢音頭幕見です。

今月、昼の部は伊勢音頭以外一切興味がなく、伊勢音頭も名古屋で見た限り「私の好きな勘ちゃん」のイメージとはちと違うものだったので、初日はパスする予定だったのですが。

やっぱり気になるw

ってことで、幕見に久々にトライ。発売10分前に行って、買えなかったら夜の部までゆったりランチしてればいいや、って感じで。
幸か不幸か、「お立ち見ですが」といわれつつ、幕見ゲット。そしてこれは間違いなく幸いにも、ほぼラストの座席を発見できて座って見られました。

で、やっぱり・・・「これ、私の好きな勘ちゃんと違う」。の伊勢音頭恋寝刃

名古屋と大きな違いは万野。菊五郎さん→玉三郎さん。
個人的趣味としては玉三郎の万野は嫌いじゃなかった。なんか、杉村春子みたいでw
だけど、歌舞伎っぽくなくて、勘九郎の貢とは全然合わない。初役よりよくなってなきゃいけない二度目の貢が、初役のときよりさらに魅力薄になってたのは、万野のせい?せい?ってのは酷いか。万野と合わないから?
いずれにしても喜助や万次郎に貢役者がいるのに、何も勘九郎にやらせなくても!と勘九郎命の私が思ってしまったのだから、まあ推して知るべし。ww

夜の部は面白かった!

特に

寺子屋

これまで数十回?もっと?見てきた寺子屋の中でも1,2を争うほどいい感じでした。
特に仁左衛門の松王と勘九郎の源蔵は素晴らしい。松王がすばらしいのはもう、分かってたんだけど、源蔵の勘九郎が、脚を引っ張るどころか、松王と対峙して余りある素敵な源蔵で。
寺子屋の子供たちを材料見極めるみたいに冷徹な眼でみるところと、実際殺してしまった後の満足と罪悪感の相半ばするなんとも微妙な表情。
そして何より戸浪との夫婦そろって困難に立ち向かっていく夫婦の情愛・・・
こんな愛し合ってる感じの源蔵夫婦は初めて見たかもw
丸本物ダメでしょ、と思ってた七之助が、兄の源蔵だから安心して出来たのか、なかなかの健闘で。
そしてもっとダメでしょ、と思ってたw玉三郎も、仁左衛門の松王だから安心して出来たのか、それなりに良くて。

うん。このカルテット、相当いいっす。
涎くりの国生くん、可愛い。かわいすぎて涎くりには品がよすぎ?
玄蕃の亀蔵さん、声が出るのは分かってるけど、朗々としすぎててちょいうるさいっす。
…くらいしか不満がなかった。

勘九郎はこれで寺子屋主要四役のうち三つやったことになった。さて、松王はいつ?
個人的には千代菊之助でやって欲しいなあ。

吉野山

これはまあ、山城屋と高砂屋が出てくれることに意義があるんでしょう。
十七代目と共演経験のある役者が少なくなりましたものねぇ。
踊りの質云々というより、追善の気持ちで眺めました。
静は板付きじゃないほうが好きだなあ、とは思いましたけど、山城屋さんは来月政岡、来年翫雀さんの襲名と大役続きだから、出てくれてるだけでありがたいと思うべきか・・・

鰯売恋曳網

勘三郎のもっとも勘三郎的な・・・玉三郎の非常に玉三郎的な・・・

そんな芝居を若い兄弟がどこまで出来るか、笑えないでしらけちゃうんじゃないか、と心配しましたけれど。

いや、なかなか。

兄弟二人が本当に可愛いwww

もともと深い芝居ではないので、二人がラブラブで可愛ければそれでいいって感じ。
最初発表されたとき、蛍火は玉三郎が付き合ってくれてもいいのに、と思ったけれど、相手が七之助のほうがのびのび出来て、結果的によかったかも。

若い二人が、これから二人でがんばってやっていくよ!と祖父さん父さんに報告する感じの花道の幕切れも、とてもさわやかで、うん。気持ちよく帰れました。

並び傾城は児太郎巳之助新悟虎之介鶴松。
児太郎は本当、見るたびに巧くなるなあ。こういうのを伸び盛りっていうのだろう。
数年、いや一年前のアレが嘘のようだw

ちなみにタイトルのLOVELOVEは、本文読めば分かるとおり勘七兄弟の、ということです。
ワタクシの勘九郎愛は着実に低値安定しておりまする・・・ま、安定してるんですけどねw