laisser faire,laisser passer

人生は壮大なヒマつぶし。
楽しく気楽につぶして生きてます。

涙腺頑丈

2019-08-27 | kabukiza

歌舞伎座一部千穐楽

先代萩のみ見て来ました。百物語は初日にかなりガッカリしたので、二度ガッカリしたくなかった。

 

初日はチビ(特にちっちゃいほう)が一生懸命台詞言ってるだけでまあよく育って・・・と泣けて泣けてしょうがなかったし、ちっちゃくないほうのチビには、ちゃんと芝居で泣かせてもらった(足下がだんだんふらついていくところとか、声がだんだん細くなっていくところとか、めっちゃ細かい芝居をしてて、父の指導か、指導受けなくてもそういう血なのか(そっちのほうがかっこいいけど、たぶん前者)とにかく、ちゃんと芝居で泣かせる役者になってるな、って感じだったのだけど。

樂になって子どもはますます進歩してました。特にちっちゃい方。途中でツイッター?か何かで震えてるとか落ち着かないとか怒られてて心配してたのだけれど、少なくとも、楽日は堂々たる若君ぶり。こんなに落ち着いてる幼稚園児は世の中にそうそういないだろうw

兄ちゃんは初日にほぼできあがってたので弟ほど感動はしなかったのだけれど、とにかくこの水準の芝居をプロ子役以外でこなせるって、相当凄いことだと思う。

というわけで、樂はほとんど泣けなかった。とはいえ、実際にこれまでの先代萩で泣けたのはほぼ後半だったので、とりあえず政岡の愁嘆に期待。・・・結論からいうと超期待外れ。

前半は子役二人しか見てなかったwので政岡がそこまで気にならなかったのだけれど、後半のクドキの七之助、まあ酷かったわ。初日はそこまで思わなかったのだけど、情がないとか、怖く見えるとかはまあタチだからしょうがないとしても、糸乗りがここまでダメだったっけこの方?

丸本物でこの人がダメなのはひょっとすると根本的に浄瑠璃地に乗ることができてないからかしら、と初めてそこまで思った。糸に乗れてないというと成田屋の御曹司を思い出すけど、あの方は糸にも乗れてないしリズムにも乗れてないからわかりやすく下手で、気持ち悪くなるんだけど、七之助の場合、リズムには乗ってるのよね。悪い意味で。だから聞いてて気持ち悪くはならないのだけど、浄瑠璃の言葉が魂を持って響いてこない。すぐに下手くそって思えない分、ある意味、かえってタチが悪いかも。

 

というわけでおじじしっかりしろよ!よなおちゃんのりちゃん叱ってやってください。同じ環境で育ったはずなのに、耳も悪くないはずなのに、芝居の感性もあるはずなのに、どうしてこのおじじはこうなのだろう・・・と他人のワシさえ頭抱えるわ。もちろん、泣けるはずもなく。めっちゃ頑丈な涙腺に戻ってしまいましたとさ。

 

幸四郎の八汐と仁木、どちらも意外とよかった。特に仁木の引っ込み。ちゃんと雲の上を歩いてるように見えたのは久々。

みっくんの男之助もいっぱいいっぱいの熱が赤面に似合っていてよかった。

コタは早く政岡を見たい見たい見たい見たい。うちの子たちがつきあえるうちに!


勝手に散ってろ

2019-08-23 | kabukiza

納涼歌舞伎三部

雪之丞変化

見て来ました。

ワタシの知ってる雪之丞変化じゃなかった・・・

の感想はいつか書くのか。タイトル通りろくなもんじゃないので書かないかもね。

 

このまま書かないで放置するといけないので、一言だけ忘れないうちに。

「所作板も敷かずに所作ごとするんじゃねー。道成寺の金冠のクダリ、足拍子を録音でやるんじゃねー」

新しい試みと伝統芸能を踏みにじることはまったく違うと思う。

とりあえず玉さまが芸道総まとめをやりたいのはわかったけど、歌舞伎座で、ファンじゃない人もいっぱいいる中で、

金とって見せる代物ではなかった、とだけ。

 

追記。

もう一言罵倒追加

「紅蓮の炎見えるような舞踊をしないで、紅蓮の炎映像化してごまかすんじゃねー!」

以上。

罵倒ならいくらでもあるんだけど、あまり生産的ではないので・・・


巨人国の王子と王女

2019-08-20 | spectacles

ご招待いただいて久しぶりにバレエ。久しぶりの文化会館。

この小屋やっぱり好きだわ。変にモダンな建て替えとかしないでほしい。

眠れる森の美女

キエフバレエの引っ越し公演だと思っていたらなんと姫と王子は日本人のキャスティング。

こちらの世界に無知なので王女さまの方は存じ上げませんでした。王子様は名前だけ聞いたことある。

というくらいの人間の言うことなんで勘に触っても寛容のお心でお見逃しを。

王女様=長澤美絵さんはどうももともとキエフの所属の方らしい。だから日本ではそんなに有名じゃないのかな。

王子様=二山治雄くんは聞いたことあると思ったら数年前のローザンヌコンクールの優勝者。ジャンプ力とか回転力とか凄い。

 

だけどねぇ・・・スラブ系の白色人種に囲まれての、どう見ても日本人としても小柄じゃないの?と思える二人が王子王女ってのは、もはやテクニック云々とかどうでもいいほどの違和感で(タイトル通り)。見てくれよりテクニック!派を自認するワタクシですら、ちょっとこれは、と思ってしまった。いっそ子どものままで愛し合う二人?と発想転換してようやく平常心で見られた。

 

この二人を無理矢理主役に据えて公開処刑?するくらいなら赤ずきんちゃんとオオカミとか、猫ちゃんコンビとかで、飛んだり跳ねたり愛らしかったりで拍手喝采もらったほうがよかったのに、と正直思いました。特に二山くんはかなりのテクニシャンだとお見受けしただけに。

 

悪の精?黒の魔女?なんかわからないけどその人がものすごかった。そこまで大きくないのに凄く大きく見えて。まったく知らない人、かつ配役表なくしたので、誰だかわからないのだけれどカテコでものすごい拍手だったので有名な人?それともあの拍手は純粋にパフォーマンスに対するもの?だったら日本人のオーディエンスも成熟したなあ、などと。

ワタクシなんざまでご招待があるくらいだから、相当ガラガラ?と思ってたらまあ二階まではかなり埋まってた。何割がご招待かはしりませんがw

オケもなし。舞台装置も最低限のエコバレエで、実際に券もお安かったみたい。ダンサーたちのレベルはそんなに低いとは思わなかったので(特に悪の精の人と、猫ちゃんコンビ)こういう間口を広げる興行はとてもいいと思いました。

そして二山くんのコンテンポラリーとか見て見たいなあと思いました。


涙腺決壊月間その2

2019-08-17 | spectacles

きっとその3があるような気がしないでもない

その1は子どもにしてやられた

その2はばあさんにしてやられた

どっちも別段出来が素晴らしいとか芸に感動したとかでもなくて・・・いや、子どものけなげな芸、婆さんの老練な芸はそれなりに

すばらしかったのだけど、だからといって泣いたわけでもなく。

やっぱり私の涙腺が老化あるいは猛暑にやられてるのだと思う。

の、二度目の

京都都大路殺人事件

だったかなあ。まあそんな感じのタイトルですね、の新派公演。

段ちゃん見たさに二回も取って、二度目観ようかどうしようかかなり悩んだのですが(36度予報だったしねぇ~)なんと一等席を取っていたことが判明。ケチなのでよろよろ出かけました。

ま、ミステリーとしては穴だらけかつ、古すぎてつまらないのですけれど。古いという意味では新派と合ってるのかも。ストーリはどうでも良くて。前回は河合侑希の芸達者ぶりと、ジャニーズのヒトの芸無しぶりと、クリコの多量の台詞(を頑張って覚えてること)に感心したのだけれど。今回はただただカテコでのクリコの表情に泣かされました。楽だからか、好評だったのか一階は少なくとも満席で。カテコでその客席に何度も何度も誰よりも深くお辞儀をしているクリコが・・・ああ。75?にもなってあれだけの台詞覚えるの大変だったろうなあ。それが一応報われてよかったなあ。などと考えていたら。はい、決壊です。

ラスト近くの台詞で凄くうろ覚えですが雪之丞さんに向かって「ここは私が主人だから、私が決める」みたいなことを言うのだけれど。なんか段春コンビに世代交代しつつある新派のことをクリコが言ってるようにも聞こえてしまってね・・・だから余計、ラストのクリコの涙に共感してしまったのかも。

 

私にとって、2019年8月は、上の世代と下の世代ではあるけれど、やっぱり波野家に泣かされる月みたいですw

 


一応東海道中には

2019-08-16 | kabukiza

なってた。膝栗毛かどうかは???だけど

去年おととしのタイトルどこ行ったんじゃい?よりはまともだったかな。

の歌舞伎座納涼二部。鷹之資と猿弥と鶴松がよかった。あと今更ですが亀ちゃんはやっぱり巧い。染めちゃんと並ぶとあきらかに巧いw

歌舞伎のもじりが山ほどあって、これ、初めて歌舞伎見る人たちには楽しいのかなあとも思ったりしましたが。

七之助がいだてんギャグやって。スースーハーハーだけで拍手喝采起きて、ああここでは視聴率結構高いわね、と妙に安心したりしてw

たぶんこれ以上二部の感想は書かない気がするので、業務連絡を兼ねて↓

 

 

二部観たいと言った友人に二部はやめとけ!と言ったのだけど、巷の噂では三部の評判がいと悪く。ひょっとして二部の方が今年はよかったかも。そうだったらごめんねごめんね~~~w

 

 


誰が誰やら

2019-08-11 | kabuki a Tokio

歌舞伎ジャンルでいいのか?まあ京ジャニさん目当てで行ったのでいいか。

というわけで音の会見て(聞いてw)来ました。

タイトルどおり、京ジャニさん+京屋のおばちゃんおじちゃん以外は誰が誰やら、です。役者さんだって最近の三階さんわからなくなってるのに地方さんがわかる訳がない!と開き直って。

笛の人が二人ともなかなかよかったなあ。あと、大鼓に一人イケメン発見。そんな感じのミーハーっぷりは健在です!

特筆すべきは京純くん。白塗りしてすっと立った姿はびっくりするほど中村屋生き写しで。まさかの落とし○とは思いませんが。勘ちゃんはもちろん、いてうくんより似てた。これからもっと白塗りやればいいのに。踊りも柔らかくてよかったです。京ジャニのもう一人は相変わらずかわいこちゃんだったけど、ま、それだけ。びっくりするほど踊りが巧くならない。これもまた一種の才能か。

 

演目は高砂丹前・素襖落から那須与一のクダリ、・阿古屋から三味線のクダリ・妹背山道行恋苧環

でした。最後ののみ、立方さんとして京ジャニ+おじちゃん(京妙さんはどう考えてもおじちゃんよりおばちゃんが似合う)でした。


涙腺超弱

2019-08-09 | kabukiza

納涼歌舞伎一部初日見て来ました。

タイトル通り、チビがけなげにやってるだけで泣いちゃった。もう完全におばあちゃんやんw

感想はいつか書くのだろうか。書かなきゃね。