国立劇場歌舞伎鑑賞教室のどさ回り。今回はサンパール荒川というところ。
行くつもりはなかったのですが亀鶴くんの八右衛門が好評なので・・・
芝居の感想はほとんどないので書いちゃいます。下に二つたまってるけどw
封印切
解説が宗之助。芝居に出番がないのが気の毒。おえんだって、なんなら梅川だって出来るだろうに。
亀鶴くんは思ったほどではなく、(彼はもっと出来る子!)がんじろはんはもはや縦より横の方がでかい感じでなにやっても滑稽に見えてしまう。
上方和事の二枚目ってただでさえ一歩間違うとお笑いになってしまいがちなスレスレの色気だと思うので、せめて縦と横が同じくらいになるくらいまでは努力してください。二枚目の可愛げが全部滑稽味に変換されてしまう外見はなんとかするのが役者としての勤めじゃなかろうか。外見忘れさせるほどの芸もないんだし。いや、がんじろはんは好きな方なのであえて辛口で。
ってことで舞台はつまらなかったのですが、ハイライトは終演後の帰り道。
若い女の会話が聞こえて来て・・
「思ったより面白かったよね」とか
「今度は荒事っていうの?顔に色塗ったりするヤツもみてみたい」
なんて聞こえて来て。
おお!鑑賞教室帰りのお嬢ちゃんたちなのね。と思わず聞き耳を立ててしまいましたの。
そしたら
「あの人達これからどうなるんだろうね。やっぱり死ぬのかなあ」
なんてまあおばちゃん、どうしたって教えたくなっちゃって。
くるっと振り向いたらマスク姿の女子高生?お二人。
「あのね。あのあと男の人のふるさとに行って。男の人のお父さんには会えるの。最後には結局死ぬしかないんだけど、雪の美しい場面で、とても素敵なお芝居になってるので良かったら見て見て」
なんてしゃべり掛けたらまあよい子達。
「へー。へー。見て見たい!」
おばちゃん懲りずに話しかけ
「もっといい男や綺麗な女の人が出る芝居もあるし、若い役者もいるからね!」なんて余計なことを言ったら
「いや、今日の中でも素敵な人いましたよ!」って一人の子が声張り上げたもんで
ヒョットシテ亀鶴?
なんて心の中でめちゃ期待したんですけど。
「あの、あそこのご主人みたいのやってたひと」
うーんと。うーんと。
「彦三郎さんね!声がいいよね!」
「声もいいけど、カッコ良かった!」
彦サブかっこいいっていう女子高生!あんたは歌舞伎ファンとしての才能ありありや!
「彦三郎さん、Xとかやってるからよかったら見て見て!」
と最後に付け加え、それ以上食い下がって嫌われてもいけないので、別れました。
いやあ、こうやって歌舞伎に興味持ってくれる子達も(少ないだろうけど)いるんだなあと、ほっこりした気持ちになりました。荒川まではるばる出かけた甲斐があった!
冒頭画像の女子高生は登場人物とは一切関係ありません。念のため。
画像は荒川浄水場とその隣の公園。いやあここでお水を綺麗にしてくれてるのですね!正直ちょっと臭ったけど、まあしょうがない。ご近所の方々ごめんなさい!お世話になります。