要となる智を継ぐもの

株式投資についてつらつらと書くブログ(走り書き)。誤字脱字錯誤に計算間違い多数。補正・修正は読み手側でしてください。

株式投資にものれん計上を。

2011-01-24 09:54:08 | 投資日記
一般の株式投資にものれんと言う概念を適応できるのではないかと思ったりしている。そしてのれんの計上も出来るのではないかと思う。のれんの償却年数は5年~20年位で考えて、年間のルックスルー利益から引当して考えるとか、使い方は色々あるように思う。
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個別企業への集中投資に関して

2011-01-24 01:30:43 | 投資日記
私が個別企業の分析を乗せないのは素人には企業査定は不可能だと思うから。だからなかば放棄してしまっている。

やろうと思えば出来ると思う。財務諸表をひっくり返して有価証券報告書を読みあさりIRに電話して情報を収集し、業界に勤めている知合いに聞き込みを行う事は可能だろうし、バリュー投資家の方々でやっている方は結構いる。時間が許せば、理論的にまとめれば週刊誌の記事並に色々書く事も出来るだろう。でも、その精度は求めるゴールに対して本当に高いのだろうか?私は高いようには思えない。

精度が高いとは何を意味するか。例えば、精度を測る尺度として企業利益を使う事が出来る。そして、それは通常、資産に対して数%だ。競合との差はさらに小さい。その数%の利益は、売上と原価と言う絶妙のバランスの上に成り立っている。販売数量が1%落ちれば利益はその数倍落ちる。販売価格が1%落ちれば下手をすれば十数倍の下落になる。そして売上は不特定多数の消費者の動向に依存している。全国、世界中の老若男女の嗜好が売上を左右する。競合も打ち負かす為に様々な商品を投入し、販売促進キャンペーンを張ってくる。企業側も応戦し同じようにする。技術は日進月歩で進化し、政府はちょっかいを出し、景気は上下する。全ては動的に常に動いている。たかだか1%の不確定要素が利益を数割も動かす。

将棋で言えば、多数のプロ棋士が縦横36マスの盤で真剣に打っている状態だ。素人が的確に勝敗を分析する事が出来るだろうか?無謀だろう。本当に無謀だとしか言えない。

個人投資家の方で視察と称して店舗を見に行かれる方々がいらっしゃる。そして何か評価を付ける。私が思うに、おそらくこの方々の評価は店舗に行く前に既に頭の中にあり、それを“確信”する為の儀式に他ならないのではないだろうかと思う。これは、アマゾンで自分が欲しい商品に「お薦め度★★★★★のコメント」に「参考になった」を付けるのと同じプロセスではないかと思う。もうすでに買う気なのである。もしくはもう買っていて、さらなる確信を得たいだけなのである。後押ししてくれる何かが必要なのである。

そもそも店舗視察をして、閑散としていたとか、客の入り様が凄かったとか言うのも、正直どうかなぁと。だって投資家はその店舗を買うのではなく企業を買う訳で、店舗毎の収益、損益のバラつきは並々ならぬ物があるのを忘れてはいけない。高収益企業でも赤字店舗や赤字企業はある。どの事業者も80対20の法則よろしくな状態だろう。それらを加味せずに、あそこの企業の店舗に視察に行ったと言っても、何を得られたのかと言えば、視察した満足感しかないと思う。

とにもかくにも、無謀な事は避けるべき。個別企業への過度な期待は避けるべき。バリュー投資と企業投資を一緒くたにしてはならない。バリュー投資がお守りになってあなたの個別企業投資を成功に導く事は無い。それとこれとは別なのである。

例えるならば、バリュー投資をしつつ個別企業への集中投資をするのは、競馬でオッズの加重平均が1以上の時にわざわざ個別の馬に駆けるような行為と同じだ。確実に勝ちに行ける状況なのに欲張ってわざわざ負ける確率を増している。自分が企業分析に優れていると思ってはいけない。それは典型的な心理バイアスだ。大抵みんなそう思っている、自分は平均以上だと。
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