My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

御前崎市の風車が故障停止中

2006-03-11 21:30:25 | 風車の故障

御前崎市の海洋公園・マリンパーク御前崎のシンボルになっている風力発電所「くるくる」(出力660キロワット)が原因不明の発電機トラブルで1月末から運転を停止している。メーカーが懸命に調査しているが、早くても復旧は6月以降。半年近い長期停止は必至で、観光イメージや売電収入への影響を心配する声もささやかれている。
 くるくるは「風の見えるまち」をキャッチコピーにする御前崎町(現御前崎市)が平成14年3月に総事業費1億9000万円で整備した。当時の宿泊組合や観光協会が「風車が止まっていたら宿泊料金無料」という宿泊パックを売り出すほど、風を受けて勢いよく回るくるくるの姿は市民や観光客の人気を集めている。
 故障したのは1月26日。これまで計4回の原因調査を行ったメーカーは発電機内の抵抗器などの不調を確認し、大規模な修理か発電機の交換が必要と判断した。ただ、引き金となった原因は依然不明。10年以上の耐用年数があるはずがまだ4年しかたっておらず、市は「原因が分からなければまた同じトラブルが起こりかねない」と徹底調査を求めている。
 風力発電機はデンマーク製。修理や交換は海外からの部品調達が必要で費用は1000万円以上、工期は数カ月単位に及ぶ。発注からの納期は修理の場合で3カ月、交換では5カ月かかるとされ、復旧が夏の観光シーズンに間に合わない可能性も出ている。市は3月中にも原因を特定し、修理か交換を発注したい方針だ。
 停止中は売電収入が得られない。くるくるは運転開始以来、海洋公園内の照明灯などの電気を自給し、余った電気の売電で年間約2000万円を安定して稼いできた。本年度は9―11月にも故障で停止し、昨年度比5割減の1000万円しか売電できていない。風が強い書き入れ時の1―3月は800万円が見込めたが、今年は170万円。当然新年度も復旧するまでは発電量、売電収入ともゼロとなり、風力発電所としての存在自体が揺らぐ。
 市商工観光課は「売電収入ゼロは痛手。大切な観光資源でもあり、1日でも早く回したいが…」と苦り切り、市観光協会も「なぜ回っていないのかと観光客から問い合わせがある。7月1日の海開きまでには復旧してほしい」と風車の“勇姿復活”を待ち望んでいる。(静岡新聞)

1月末から止まっているとは知りませんでした。当町の風車より少し先輩ということで、運転開始後4年しか経っていません

発電機の故障で原因不明ということで3月中には、発電機を修理するか交換するかの方針を決定し発注したいということだが、ちょっと時間がかかり過ぎのような気がします。実績十分のヴェスタス製だがどうしたことだろう。

発電機の耐用年数は20年ぐらいはあると思うのですが、瑕疵担保期間が過ぎていればすべてユーザー側の負担でしょうか。修理費用と営業損失で相当の打撃ですね。また、発電機の交換の場合、工期が5ヶ月かかるというのも長いような気がしますが、業界では一般的なことなのでしょうか。

こういう記事を見るととても他人事とは思えません。当町では今のところ災害に備えた保険にしか加入していませんが、機械故障や営業損失に係る保険にも加入したほうが良いのでしょうか。

どのぐらいの割合でどの程度の故障が発生するのかわからないので、検討の材料がありません。運転データさえ公開していないサイトがほとんどなので、故障に関する情報公開はやはり難しいでしょうね。


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2 コメント

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メーカーさんもっと頑張ってください (風力素人)
2006-03-13 10:34:43
事業者(東伊豆町)側としては、風が吹くか吹かないか

自分の力の及ばない範疇を心配しなければならないのに

"機械の故障は勘弁してもらいたい"のが本音でしょうね。

MHIさんは戦闘機とか戦艦とか作る技術があるのに___

有事の際は大丈夫なのでしょうか?

極論であると思いますが、購入者からすれば

故障の原因はわからないのならば、解決方法だけは分かっていて欲しい

(パソコンとかそういうのありますよね^.^)

少なくとも機械の心配がしなくていい状況を作って欲しいものです。

自動車と違い、中古市場も発達していなし、早々買換えもできないし

特に市町村の場合、個人と違い"失敗しちゃった〜"では

済まないことが多いでしょ。

メーカーさん、リコールとかは無しですよ。

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風車って故障するものなのですね。 (kynthm)
2006-03-13 20:05:38
自分は風力発電に関わるまでは、風車ってもっと単純なものだと思っていました。しかし想像以上に難しいものです。



まあ、アレだけ大きなものが常時回転するのですから、そう簡単にはいきませんね。故障の原因がわからないときは、怪しい部品を片っ端から取り替えるのが故障を直すてっとりばやい方法だと思います。しかし、それがすべてユーザーの負担になるとしたら納得いきませんが。
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