今日は限界集落の関係で某国立大学の某教授の講演を聴きました。
講演には
①おもしろくて、ためになる。
②つまらないが、ためになる。
③おもしろいが、ためにはならない。
④つまらなくて、ためにもならない。
と4つの評価がありますが、今日のは完全に④でした。
その上、予定の時間を30分超過!
素人が10分の持ち時間のところ5分時間オーバーしたのとはわけが違います。
遠路はるばる島根(あっ)から来たわけですから、準備してきた内容をできるだけ話したいという気持ちはわからないでもないですが、その後予定されていた第2部に大幅に食い込むのはルール違反でしょう。
しかも、ムラ社会への帰属意識の強化で人口流出が防げると思っているとは驚きです。すべての根源は経済的な安定を確保できるか、つまり地元で食べて行けるかということにつきます。極端な例え話ですが、中山間地域でも農業で年収1千万円稼げれば農業を継ぐ若い人なんていくらでもいるはずです。
わが町でも充分に稼げる就職先がないから、子供に帰って来いと言いたくても言えない親が多いのではないでしょうか。老後を過ごすには良いのかもしれませんが、子育てしている人たちにとっては今のままで良いはずはないでしょう。
講演には
①おもしろくて、ためになる。
②つまらないが、ためになる。
③おもしろいが、ためにはならない。
④つまらなくて、ためにもならない。
と4つの評価がありますが、今日のは完全に④でした。
その上、予定の時間を30分超過!
素人が10分の持ち時間のところ5分時間オーバーしたのとはわけが違います。
遠路はるばる島根(あっ)から来たわけですから、準備してきた内容をできるだけ話したいという気持ちはわからないでもないですが、その後予定されていた第2部に大幅に食い込むのはルール違反でしょう。
しかも、ムラ社会への帰属意識の強化で人口流出が防げると思っているとは驚きです。すべての根源は経済的な安定を確保できるか、つまり地元で食べて行けるかということにつきます。極端な例え話ですが、中山間地域でも農業で年収1千万円稼げれば農業を継ぐ若い人なんていくらでもいるはずです。
わが町でも充分に稼げる就職先がないから、子供に帰って来いと言いたくても言えない親が多いのではないでしょうか。老後を過ごすには良いのかもしれませんが、子育てしている人たちにとっては今のままで良いはずはないでしょう。
そうですね。実際に、日本では僻地とも言われている北海道猿払村(稚内市の隣、日本最北の村)はがんばっていますよ。漁業関係者だと年収1000万円レベルは普通だと聞いています。
もともとは、産業も無い小さい農漁村だったのですが、ホタテの養殖に成功し、高品質なホタテを提供しかつ確実な販路を見出したことにより、安定的に高い収入を得られるようになったそうです。
過疎に悩む市町村の問題は帰属意識では無くって、地元で一定の収入で、かつ『自慢の出来る仕事』を提供することじゃないでしょうか。
まちの一番立派な建物が町役場、2番目が建設会社という状況では、過疎化は止まらないのではないでしょうか?
確かに自分が役に立っている、自分が必要とされていると思えること、仕事にプライドが持てるというのは大切なことですね。もちろん食べていけるという前提があっての話ですが。
地域から発生するビジネスってのを開拓しなきゃ。
当町では年間100万人を超える宿泊客がいるにもかかわらず、そのことを上手く商売に結びつけられずに、宿泊以外のマーケットを取り逃がしている気がします。このあたりに地域発のビジネス開拓のヒントがあるように思います。
農業関係で元気の良い方々がパネルディスカッションに出ておられました。
和郷園(野菜の産直から、世界的販売まで展開中)
http://www.wagoen.com/
コエドブルワリー(青果産直事業から地ビールを開始(連作障害の回避のため麦を植えていたので、それを活用し地ビールを製造)。
http://www.coedobrewery.com/
実は、瑠璃と紅赤が最高金賞W受賞で、それ以外も
金賞と銀賞で5種類全部受賞という快挙をやってい
ます。
同じ年にサントリーのプレミアモルツも金賞をとって
いるらしいのです。
風車のブログで地ビールの話しは恐縮なのですが、地域経済振興の観点からは面白い話しをいっぱいふくんでいます。
社長は若い方で、婿養子に入られたようです。
三菱重工でプラントの輸出入をしていたそうです。
野菜を産直する商社的会社で、川越で事業をしていて、納入する農家が野菜の連作障害対策として裏作に麦を育てていたのですが、それをほとんど捨てていたそうです。
ちょうど、地ビールが解禁になったのと合わせて、川越産だけれども地方の土産ではなく「世界で勝負できるビール」を目指したそうです。
日本国内で売っている装置は、大企業向けの大規模装置だったので、ドイツから小規模用の小回りの効く(若社長の言葉では「かゆいところに手の届く」)装置を輸入したそうです。商社経由にすると高いので、自分で直接やったらしいのですが、そのときに以前の仕事の経験が生きたそうです。
それだけでなく、ビール職人も国内で調達しにくかったので、機械のご縁で、本場ドイツのブラウマイスターに5年間来て貰って直接生産指導をしてもらったそうです。
この辺が黒川先生が言われる「Think locally, act globally」の真骨頂です。
何で、モンドセレクションを目指したかというと小さな起業(従業員13人、社長含む。生産は6名)なので、当然、宣伝広告のチャネルがないし、広告に必要な経費がない。しかし、宣伝して名前を売らないと、商品も売れないということで、話題創りを目指したのと、元々地方の土産・遊びではなく、本物の本格ビールを創ろうということだったので、国際基準で測ってもらいたかったという高い志なのです。
この川越の小企業の国際性は凄いです。
米倉先生が意地悪っぽく、「ウェブサイトは?」と聞くと、「当然、英語もあります。」ときっぱり答えてます。
こうした小さな努力のおかげで、2007年度の取材数は130件にも及んでいます。
情報発信に困る地域の中小企業は多いのですが、こうした工夫で大きな仕事ができるという良い見本ではないかと思います。
伊豆高原ビールも有名ですが、世界のビールかどうかは疑問ですね。つるし雛も、世界つるし人形サミットなどができると、これもブランドになるでしょうか?
世界を相手に考えるとなかなか面白いかもしれません。
余談ですが、もう1人のパネリストは、箱根の温泉宿を改革した達人、一の湯の小川社長(1630年から続いた第15代当主)でした。彼の話も面白かったのですが、これは長くなるので省略です(笑)
子を思う親の気持ちは万国共通ということと、静岡空港の開港をにらんでつるし飾りも中国を視野にいれているようです。
我が家のじーさんは、3人いる男の孫のうち誰か一人は百姓をやれと言っています。かならず、もう一度農業の時代が来るという自説があるようです。私もちょっとそんな気がしています。
今まであまり、農業の国際性やイノベーションについて考えられることってなかったように思うのですが、おもしろそうですね。