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My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

久しぶりに風車の案内をします。

2011-07-15 22:53:00 | 風車日記
風車の方は半年点検にはいっているそうです。2号機
が停止しているので心配していたのですが、ヨー制御用の
モーターが漏電しているそうなので交換することになった
ようです。故障が定期点検直前だったのは不幸中の幸いか
もしれません。

月曜日は久しぶりに観光商工課に異動して初めて風車の視察
に対応します。
袋井市浅羽町の商工会青年部の方が、当町の商工会青年部
の観光キャラバンに応えて熱川温泉に宿泊してくれるので
すが、そのお礼を兼ねて風車を案内する予定です。
少し勉強しておかないと忘れていることもありそうです。

夏休みは例年通り風車見学会がありますが、再生可能エネ
ルギーがかつてないほど注目されています。
興味がある方は必ず役に立つ内容だと思いますのでぜひ参加
してみて欲しいと思います。

ご無沙汰しています

2011-07-09 22:24:39 | 風車日記
2週間近くブログの更新をさぼっている間に累計
の訪問者数が40万人を超えていました。

iPad2を購入してからPCを立ち上げる機会がめっき
り減っています。

初代iPadは子供達に占領されていたのと、WiFiモデル
だったので田舎では自宅以外でネットにアクセスでき
ないなどの理由で自分が使う時間は非常に限られてい
ました。

そこで、iPad2は3Gモデルにしたのですが、その手軽
さにすっかりはまってしまい自宅でもiPadでツイッター
やネット閲覧というのが最近のスタイルです。
ツイッターに比べるとブログを書くときはある程度考え
をまとめる必要があるのでついつい更新がおっくうに
なります。

ただ、再生可能エネルギー(特に風力)についてはあい
かわらず興味をもって色々な情報収集をしていますし、
原発事故後のエネルギー政策に関する議論にも非常に
興味があるので、今後もボチボチとブログも続けていく
予定です。

最近はiPadを職場でも使っています。
職場では各課に共用のネット接続用のPCがあるだけで
自分のPCからはメールの送受信もできません。ちょっと
調べたいことがあっても誰かがネット用のPCを使って
いるとすぐには使えません。

そこで、ネットでの調べ物に使ったり、会議や打ち合わ
せの内容もiPadでメモしています。整理整頓が苦手な自分
ですが、とりあえずiPadに放り込んでおけば後から何とか
なるはずです(苦笑)。

ところで町営風力発電ですが、4月からずっと好調をキー
プしています。もちろん時々故障停止していますが、大き
な故障は無いようです。
7月に暑い日が続きますが7月に入ってもいい風が吹いて
います。

夏休み風車見学会

2011-06-25 10:11:31 | 風車日記
町営風力発電事業は6月前半は風が弱く発電量が伸びません
でしたが、後半に入ってから連日、いい風が吹いています。
猛暑で電力需要が増大する中、しっかり貢献しています。

町営風車では今年も8月3日(水)から17日(水)の間、
「夏休み風車見学会」が開催されます。
土日も休まず毎日午前10時と午後3時の2回、町営風車
2号機で開催されます。
参加について事前申し込みは必要ありません。現地で簡単
な受付をするだけです。

見学会は受付→風力発電説明→風車内見学→風車停止実演
→質問受付→模型プレゼント(1グループに1つ)

という流れですが、夏休みの自由研究に役立つ資料も配布
します。

毎年、700名前後の方が参加する日本一の風車見学会だと
自負しています。
原発事故をきっかけに再生可能エネルギーが注目されてる
昨今、是非ともご参加ください。

申し込みは必要ありませんが、お問い合わせは東伊豆町役場
企画調整課(電話:0557-95-6202)までお気軽にどうぞ。

風力発電の気になる記事2つ

2011-06-18 18:15:55 | 風車日記
風力発電のことで気になった報道があったのでちょっと
だけ感想を。

早稲田大学がコンサルティングしたつくば市の小型風車
がまったく回らず、環境省へ補助金を返還した事件につい
ての裁判が決着したようです。
つくば市が賠償をもとめていた金額がかなり減額された
判決が今回も維持されたようです。
自分の感想は「どっちもどっち」。いくら素人を自任して
いるとは言え、つくば市も風が吹かない所に風車を建てて
はいけないことぐらいわからなかったのでしょうか?
詳しくは過去の記事カテゴリー「つくば市風車問題」を
見てください。


2つ目は平成22年度の風車導入量が前年を下回り、風力
発電が停滞しているという記事です。
電力の固定価格買取制度も導入しないで補助金制度の打ち
切りを決めたのだから当然の結果です。政府も静岡県知事
も太陽光発電にご執心のようですが、世界ではここまでの
新エネルギーの中心は風力発電です。
今後、1万kW以上の風力発電所が法アセスの対象になれば
風車の導入はますます滞るでしょう。
2千kWの風車を5機建てるのに法アセスが必要なんてまっ
たく馬鹿げた話です。

脱原発を言うのは簡単ですが、いつまでにどのような代替
エネルギーを整備するのかロードマップを明示しなければ
無責任というものでしょう。

素人考えですが、先進国では石炭火力を婚バインドサイク
ルにシームレスに置き換え、途上国の石炭火力はIGCCに置
き換え、さらに再生可能エネルギーの導入を進めるという
のが現実的なのではないでしょうか。

高所作業

2011-05-13 23:33:48 | 風車日記
来週の月曜日から3日間、町営風車ではタワーの錆が出ている部分
を再塗装する作業が行われるそうです。

タワーの高さはおよそ37メートルありますが、ロープで上からぶら
下がって作業するようです。高所恐怖症の自分は想像しただけで具
合が悪くなりそうです。

ブレードの補修等に比べるとタワーからぶらさがるのは地味だと担
当する会社の方は言っています。
時間を見つけてのぞきに行きたいと思います。

ドイツの洋上風車と日本

2011-05-05 21:43:18 | 風車日記
ドイツでメンケル首相が出席した初の洋上ウインドファーム
の稼働式が行われたという報道を目にしました。

このウインドファームはシーメンスの2.3MW風車21機で構成さ
れていますが、ドイツは2030年までにウインドファームを2万
~2万5千MW導入する計画だということです。

これを見て「日本でも洋上風車を」というつぶやきをツイッター
でいくつも見かけました。

ただ、ドイツは日本の94%ほどの国土に日本の十数倍の風車
を導入し、陸上に適地が尽きたので洋上に進出したのです。
こう書くと、日本と違いヨーロッパには風向きが一定の安定
した風が吹いているから多くの風車が建設されたというよう
んことを言う人もいるのですが、実はドイツはあまり風況が
良くありません。設備利用率だと20%を切る年もあるようで
す。

東伊豆町の風力発電所が運転開始後平均の設備利用率は25%
以上をキープしていることを考えるとドイツに風車がたくさ
ん建っているのは良い風が吹くからではないことがわかります。
ただ、ドイツでの風車建設費用が日本よりかなり安いというこ
とは忘れてはいけません。

日本はコストの高い洋上風車に移行する前に、合理的に建設
できる場所があるのなら陸上風車をしっかり建設運用すること
を優先するべきだと思います。

先日、環境省から発表された「22年度 再生可能エネルギー
導入ポテンシャル調査」の報告書にザッと目を通しましたが
北海道、東北地方を中心に風力発電所を建設できる場所がま
だまだ残されています。系統強化等の投資は必要になりますが
本当に原発縮小を目指すなら必要な投資ということになるで
しょう。

東伊豆町町営風力発電所 4月の運転実績

2011-05-03 20:14:38 | 風車日記
4月の東伊豆町風力発電所の運転実績です
風力発電: 運転状況(設備利用率等)

3機合計の設備利用率は41.1%。3号機は45.1%です。
故障が多いとか赤字の垂れ流しだとか最近、叩かれることが
多い風車ですが、上手く行っている時は誉められません。
マスコミも風車反対派もこんなもんです(苦笑)。

発電された533,099kWhのうち、おそらく512,000kWhほどが
当東伊豆町の稲取地区に供給されて町内で消費されました。
売り上げは600万円ぐらいでしょう。

今日は連休中ですが、情けないことに1日仕事に行ってきま
した。明日は午後から半日、細野高原山菜狩りの入込客数調
査の当番です。

連休とは言っても個人的には最長2.5連休です。
今は緊急雇用創出事業という雇用対策の仕事にかかりきりで
観光商工課に異動する前にやってみたいと思っていたことを
検討をする余裕もありません。
まあ、雇用対策も大事な仕事なのでしばらくの間は仕方あり
ません。

余裕ができたら、広告宣伝内容の見直しやツイッターの活用、
ロケ誘致、スポーツ合宿の誘致、動画配信、観光基本調査の
実施などやりたいことが色々とあります。

今日は町内有志の方からポストカードによる町民参加型誘客
宣伝のお話をいただきました。今度、詳しい話を聞きたいと
思います。

観光宣伝に「これが正解」というものは無いと思いますが、
それだけに何でもチャレンジしてみるという気持ちが大切
だと思います。

12月初旬には東京国際フォーラムで観光誘客ブース出展の
募集があり、部下には「とりあえず手を挙げろ」と指示しま
した。実現するかはわかりませんが、観光商工課が机上の
仕事ばかりしていても仕方ありません。

環境省が風力発電に高評価

2011-04-23 19:27:53 | 風車日記
環境省が22年再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査
の結果を公表しました。概要版のようですが今後、報告
書本文が公開されるようです。

単なるエネルギーの賦存量評価ではなく、土地利用の
可能性や経済性などを織り込んでシナリオを作り評価
しているそうです。

その結果、風力発電の可能性が高く評価されたようで
すが、現段階では当然の結果でしょう。

送電線網をしっかり整備することが条件ですが、東北、
北海道の風力ポテンシャルは相当のものです。

シナリオによって原発7~40基分と結果に差があるよ
うので、報告書が公表されたら読んでみたいと思います。

風力発電についての有識者会議

2011-04-20 23:10:42 | 風車日記
昨日、熱海市で県主催の伊豆半島における風力発電
についての有識者会議が開かれたそうだ。

これは風車嫌いの県知事の発案で伊豆半島に風車を
建設することの是非を有識者に判断してもらおうと
いう主旨の会議のようです。

なぜ、伊豆に関係のない有識者に判断してもらう必
要があるのかさっぱり理解できません。
ただ、自分は現在風力発電の担当でも無いのでこの
有識者会議についてブログで取り上げるつもりは無
かったのですが、新聞で知事のコメントを見たとこ
ろ明らかに間違った認識で議論が進められているよ
うなので1点だけ指摘しておきたいと思います。

知事は「風車で発電した電気は地元で使えない」と
発言しています。また、事務局から配布された資料
にも伊豆半島では使えない、と記載されています。

しかし、これは明らかに間違いです。
例えば東伊豆町の町営風車で発電された電力はすべて
東伊豆町の稲取地区に供給され消費されています。

また、当町内のCEFの風車や南伊豆町の電源開発の
風車で発電された電気も伊豆半島内で消費されます。

なぜなら原則的に風車が連系されている配(送)電線
より上位(より容量の大きな)系統に電気を逆流させ
る(突き上げる)ことは認められていません。

知事は停電している時に風車を回して発電することが
できないことを指して地元で使えないと捉えている可
能性がありますが、これは知事が力を入れると言って
いる太陽光発電やその他の発電機でも同じことです。
系統が停電している時にそこに勝手に電気を流すこと
は当然のことですが、認められません。

また、風車に蓄電池がついていないことも気に入らな
いようですが、蓄電池に蓄電したり放電したりする際
に、かなりのロスが発生することをご存じないのでしょ
うか?そもそも現段階ではコスト的にも蓄電池は現実
的ではありません。

中部電力が県内にメガソーラー発電を建設するそうで、
知事も太陽光発電に力を入れていくと言っていますが、
間欠性のある自然エネルギーの特性から1種類の発電
方法だけを集中的に導入するのは間違っています。

知事にはこういう基本的なことぐらいは踏まえた上で
風力発電について語って欲しいと思います。

ちなみに以下のグラフはドイツで2月7日に自然エネ
ルギーの電力が供給量の30%を記録した際の太陽光と
風力発電の発電状況でブルーの部分が風力発電、赤が
太陽光発電です。



原発の見直しが求められているこれから必要なのは電源
のベストミックスです。

風力発電についてよくある誤解

2011-04-13 20:56:16 | 風車日記
福島原発の事故の影響か、ツイッターでも風力発電
についてのツイートが増えていように思います。

ただ、かなりの割合でひどい事実誤認が含まれてい
るのが気になります。
今日現在、「風力発電」とググると当ブログが検索
結果の2番目に表示されます。そこでせっかくなの
でよくある誤解について自分なりに簡単に説明して
みましょう。当然のことですが、これから書くのは
ごく個人的な意見です。

【バードストライク】
回転している風車のブレードに鳥が衝突してケガを
したり死んだりすることがあります。
風車に鳥がバッサバッサと次々ぶつかるようなこと
を言う人がいますが、そんなことはありません。
あそらくアメリカのアルタモント辺りで猛禽類が風
車に衝突していることを指摘しているのかもしれま
せんが、古い風車は回転速度が速く、トラスタワー
の場合はそこに営巣する場合もあるようなので、ア
ルタモントは特にバードストライクが多いのかもし
れませんが、これはむしろ珍しい例でしょう。

2001年と古いデータになりますが、アメリカでのバー
ドストライクは1基あたり2.2羽で、ドイツでは0.5
羽です。ちなみにアメリカでのバードストライクで
最も多いのは建て物で続いて車、高圧線、通信タワー
となっていて風車はわずか0.01%です。

そもそも日本で猛禽類がウジャウジャいる場所なん
かありませんし、もしあったとしたらそんな所に風
車は建てられません。
バードストライクを心配する人は、地球温暖化が鳥
類に及ぼす影響について心配する方がよほど現実的
だと思います。

【騒音・低周波音】
風車から大きな風切り音がするのは事実です。ただし、
通常音も低周波音も距離が離れれば減衰するので、風
車と住宅の距離をとることにより騒音・低周波音につ
いての問題は解決できます。
ただ、特に低周波音についてはどの程度住宅から離れ
れば問題が起きないかは専門家の間でも議論が分かれ
ているようです。
実際、風車から500メートル以内に住宅があっても問題
になっていないケースもかなりある一方で当町の民間風
力発電所では風車から800メートル離れた場所でも問題
が生じているようです。

ただ、低周波音を得体のしれない恐ろしいもののように
ことさら騒ぎ立てる人には感心できません。
低周波音は私たちの日常生活で身の回りに普通に存在す
るものです。雨が降っても風が吹いても低周波音は発生
しますし、エアコンの室外機や車、電車、飛行機に乗っ
ても低周波音に取り囲まれることになります。

【環境破壊】
山の木を伐採して風車を建設するのは森林破壊だと言う
人もいるようです。木を切って宅地を造成するのは良く
て風車を建てるのは環境破壊だというのは理解できませ
ん。木を切って何をするのかが問題です。我が国の木材
自給率は一時の20%からは多少改善していますが、それ
でも3割程度です。私たちは外国の木を切り倒し、時に
は山を丸裸にして材木を輸入して使っています。このこ
とは無視して、木を切ったら環境破壊というのでは偽善
と言われても仕方無いのではないでしょうか。

そもそも我が国は国土の2/3が森林でその割合は世界でも
有数です。多少森林を伐採しても日本全体の環境に大きな
影響を与えるとは考えられません。

【風況】
日本はヨーロッパと違って安定して風が吹かないので、風
力発電には向いていないという意見もよく見かけます。
当東伊豆町の町営風力発電所は運転開始以来の通算の設備
利用率は25%です。
日本の94%の国土面積に日本の十数倍の風車が建つ世界第
3位の風力発電大国のドイツでも平均設備利用率が20%を
切る年もあるのですから、日本に風力発電に必要な風が吹
いていないというのは誤りです。

【景観】
風車が景観を損なうという人がいます。こればかりは人そ
れぞれの主観ですから、色々は意見があるのは当然のこと
です。
ただ、例えば100年前、200年前から景観が変わっていない
場所なんてどれだけあるんでしょうか。伊豆も江戸時代は
木炭の材料とするため森林の伐採が進み、はげ山ばかりだ
ったそうです。
私は、風車のある風景は21世紀の新しい風景だと捉えてい
ます。町営の風車が建ったとき我が家の4人の子供たちは
上から9歳、7歳、4歳、0歳でした。この子たちにとっ
ては風車のある風景はごくありふれた日常の風景ですから
違和感を持つはずもありません。これも社会の変化の一端
だと思います。
個人的には夜中でも明るく光っている自動販売機や日本中
の景色を切り裂いている電線や電柱の方が風車よりよほど
景観を壊していると思います。

以上、ツイッターなどで見かける風力発電に対する偏見に
対する私なりの感想です。