余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

屋根屋

2023-09-11 23:49:07 | マイブック(ま)
「屋根屋」
      村田喜代子 著

夢。
眠りにつくと現れる夢。
夢は不思議だ。
ひろがり、それは途轍もなく広い。

雨漏りの修理に来た屋根屋の永瀬。
彼は夢を自身のおもうままに見られるのだという。
私、
主人公の私は彼に教えてもらうため、永瀬と夢を共有する。
夢の行きつく先。夢と現実の境。
飛ぶことの変身することの愉悦。
夢はまたひとつの世界となっていく。


夢。
憶えている怖い夢。
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いつだって

2023-09-11 23:33:15 | レターの膜(短歌)
いつだって
ひとりの夜の
さみしいときは
駆けていた
おもむく風と
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2023-09-11 23:32:10 | マイブック(ま)
「光」
      道尾秀介 著

少年時代の冒険はとてもまぶしい。
冒険には大が付くだろう。
子供のころのことを大人となって振り返り語る。
利一が小学校のころのかけがえのないもの。
思いはあふれる、とめどなく。
そして紡がれて今へと繋がる。


ぼくもまた振り返る。
家路の途中、太陽のきらめき、土の匂い、海の広さ、空の変化、物たち。
春の冒険、夏の冒険、秋の冒険、冬の冒険と。
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