余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

変半身

2023-09-20 22:57:44 | マイブック(ま)
「変半身」
      村田沙耶香 著

二編からなり、一編は変半身。
ある島の祭り。
その祭りの奇祭に三人の男女が行動を起こす。
物語は反転しひるがえり、
どうしようもないほどの人間の品性が現れる。
元ある世界自体が色をかえ壊れ変容していく。

もう一編の満潮もまた世界の一片。
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彼らは世界にはなればなれに立っている

2023-09-20 22:44:51 | マイブック(あ)
「彼らは世界にはなればなれに立っている」
      太田愛 著

ディストピア小説。
偏見、差別、性被害の集約された世界。
始まりの町。
四人の視点から紡がれ、
ひとりはトゥーレ、ひとりは嘘つきマリ、
ひとりは葉巻屋、そして魔術師。
悲しみは何を想うのか。
それぞれの視点は違う方向を向いている。
向いてはいるがやがては交わり交差し目に映っていく。
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