余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

変身

2021-04-13 00:23:50 | 雪の島の詩
目の前を通り過ぎていく黒の残像によって
老いも若さもかなぐり捨てて
暑さも寒さも置き去りにして
奇想天外の変身が始まる

身に付けていたあらゆるものは
変化していき
慣れるために時が必要で
ぎこちない動きが自らの存在を誇張するが
果たして存在することに意味はあるのか
矮小な存在である自分自身
生まれた時から
いや
生まれる前から位置づけられた
ひ弱で打算なDNAは
善であり悪であり
正義であり罪であり
過ちであり苦しみであり
考えだされる意味は不安定の答えを選び
目まぐるしく回っている
日は昇り また沈み
そんな中で手にしていく新しいものと残骸を
つなぎ止めては破り捨て
いずれくる変貌へと進んでいく

疑問?
疑問が疑問でなくなり
疑問自身が答えとなる

この空間
身にまとうこの空間は遊び疲れた子供の頃
子供の持つ無邪気さで
たくさんのシールを貼った空間
望みを空に放り投げ
いつ降ってくるのかと待ちぼうけした

何故?
こんなに脆いなら意味はないのさ
奇想天外の変身は
当たり前のように繰り返した


 こわくなんかないさ
   空には星さ
   大地には花さ
     変身は意味?
    意味を失くしてもさ
       立っている

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 芸術 | トップ | あーーー »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

雪の島の詩」カテゴリの最新記事