余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

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2020-12-27 01:31:49 | 花弁の詩
優しさが怖いから
僕は君から距離を置く
僕に触れないでと

赤は怖い
情熱を示すから
青は怖い
冷静を示すから
緑は怖い
温もりを想い出すから
黄は怖い
眩しすぎるから
黒は怖い
闇に吸い込まれてしまうから
白は怖い
純粋すぎて
ピンクは怖い
儚さが残るから
オレンジは怖い
甘酸っぱいから
紫は怖い
神秘が目を隠すから
茶は怖い
やがて逝くのだから

優しさが怖いから
自分自身も嫌いになった
優しさが無いから
他人の幸せを願った
優しさが遠ざかっていく
景色が灰になった
これは今の色
灰は怖い
だって一人ぼっちの色だから

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