余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

この世の全部を敵に回して

2020-09-19 21:20:37 | マイブック(さ)
「この世の全部を敵に回して」
      白石一文 著

この作家の本を初めて読んだ。
ある男の手記が読まれる物語。
妻子ある男は愛ある生活だった。
その男に出会う。
53才で亡くなったその男の、
書き続けた手記が妻から送られてきた。
生と死。
ひとはどこからきてどこへゆくのか。
生きる、存在することに意味はあるのか。
死と不死との対比が思考を高まらせる。
そこへつながる愛という可憐さに、
花ひとひらが肩にかかる。

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