「孤独の意味も、女であることの意味も」
三浦瑠麗 著
その孤独、女という性が目の前にある。
タイトルにあるその二つが、
赤裸々という言葉に表せられる。
孤独はみなに与えられ、性は誰しもが直面する。
自身は他者、その人をどれだけ知り得るのだろうか。
その人の見えるまた見せられた部分だけを知り、
それで一部が全部となる。
血は糸で結わえられて、
光と影は心のなかで囲われている。
自身も分からないくらいの、朝と影、昼と影、夜と影。
とびとびの時間軸で語られるその体験は、
経験した物語として存在する。
国際政治学者の著者、
個と公は繋がっているが、ガラスごしと、
もしかしたらいえるのかもしれないとふとおもう。