余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

散歩するネコ

2021-10-28 00:50:17 | マイブック(ま)
「散歩するネコ」
      群ようこ 著

女性から本を貸してもらったことがあった。
この本おもしろいよって。
それが群ようこの本だった。
ふと思いだした。

キョウコの住むアパートには(三万円の家賃)、
クマガイさんとチナツさんが住んでいる。
あとコナツさんが住んでいた。
キョウコは50代?
キョウコは、なにもしていないことに
申し訳なさを感じている。
けれど畳の上で大の字になり暑さをやり過ごす夏。
日々のささいなあれこれに思いめぐらし、
よろこびをどうかしらと思いながらも噛みしめる。
奥歯をそっとたいせつに噛みしめて。


非日常は至る所にあったはずが、
いま日常と非日常はあべこべの態をなしている気がしている。
最近物語と現実がリンクし過ぎている。
物語にいる時間が離れてもまた夢のように入り込む。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 掲げた | トップ | いちいちに »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

マイブック(ま)」カテゴリの最新記事