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余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

すべての、白いものたちの

2024-11-12 23:39:41 | マイブック(は)
「すべての、白いものたちの」
      ハン・ガン 著
         斎藤真理子 訳

詩であるような小説であり、時折言葉が引っ掛かる。
引っかかるのは詩のようであるからで、
言葉は木霊をするように、そして色が浮かび上がる。
作者は白いものを思い浮かべ、
思い浮かべた白いものにまつわる事柄をストーリーへと昇華する。
おくるみ、うぶぎ、しお、ゆき、こおり、つき、こめ、
なみ、はくもくれん、しろいとり・・・
自身の記憶と交わりながら夢を見るように現実な大地を歩く。
青い空に青い海、夜の月とまとった白と。
そして読後、探すだろうか。見つけるだろうか。白いものたち。


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