「ニュータウンは黄昏て」
垣谷美雨 著
興味深くおもしろかった。
どんな主題かといえば分譲団地。
バブル崩壊直前に購入したニュータウン。
そしてバブル崩壊し残ったローン。
著者の実体験もまじえて語られる物語は、
お金というものを考えさせられる。
主軸は織部頼子と娘の琴里。
話しは次第にあやしい方向に導かれ・・・。
お金は生活に直結する。
生きることに、日常に、私という感情や姿勢に。
死生観に。
数字が踊る。
そこにドリームは入り込めるのだろうか。
戦争や難民もまたお金に左右される。
お金ははたして存在するのだろうか。