余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

思想美の

2021-08-30 10:55:11 | リンゴのいろ(短歌)
思想美の
揺さぶられていく
女神へと
眠りの妨げ
果ての宵の
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田辺聖子の小倉百人一首

2021-08-30 10:50:15 | マイブック(た)
「田辺聖子の小倉百人一首」
      田辺聖子 著

夏物語と同時進行で読んでいた。
百人一首のおはなし。
百人一首の説明もそうだけれど、
物語のような質感だった。
その時代に入っていけるような感覚。
それぞれにオチをつける作りになっているけれど、
それがまたはいりこませるのかもしれない。
ほど良い小気味さで。
百人一首のほかにもちょこちょこと紹介される短歌も
あって、
花鳥風月を自身の分身としてより感じ、
恋を風に吹かせ続けている。
和泉式部なんか好き。


先日テレビでみた。
かわいらしいひと、
あいらしいひとだった。
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夏物語

2021-08-30 10:14:30 | マイブック(か)
「夏物語」
      川上未映子 著

とてもおもしろかった。
ひらがなのおもしろいで書きたい。
夏物語だから夏までに読みたかった。
そんなことより吸いつかれた。
僕は男である。
男が知る女なんてどのくらいなのだろう。
女性の物語だ。
女性だけの物語だ。
主人公は小説家を目指す夏子。
夏子の姉巻子の悩み、巻子の子ども緑子の悩み。
巻子のどうしては男でも共有できるかもしれない。
でも緑子の悩みはできない。
そしてまた夏子にも。
体の仕組み、体の特徴、セックスをするということ、
そして子供を持つということ。
人の三大欲求に食欲、睡眠欲、性欲があるという。
生きることに直結するのだろう。
自分のエゴを自問自答しぐるぐるまわる。
答えのない答えを探してそして目指していく。
わたしという存在ともうひとりたちの存在を。

夏子は大阪出身なので大阪弁で書かれる。
小説を読むとき大阪弁は苦手だったのだけれど、
すんなり読めてしまった。
おっぱいってなんだろう、胸の膨らみ。
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