証明 2021-08-17 23:07:15 | 水声の詩 心が開いて心が閉じて子供がうたう老人がうたう男がうたう女がうたう伝い伝わり満ちて渡り嘆きの世界歓喜の世界愛しの人差し指は残酷で中指は嬉嬉で証明は入れ替わり心の蔵に突き刺さるぬかれて合唱は遠くからさざめいて自身がつくられるそれぞれの形好きな別々の事柄を形作る
夜明け 2021-08-17 23:05:23 | 水声の詩 しるしを刻むしるしを掲げるため名を記す物語とは別に名は水の上に書き留める水は静けさを保ち水は穴を穿ち山鳴りが囲う毒キノコの艶やかな色彩にため息をおくる青の青赤の赤しるしは巻き上がり水と融合する物語を放つ花びらを愛でながら孤独の揺れを流れ流れて魂の一片を一瞬を解き放ち闘いが口をあける倒れた忘却の詩へと燃え広がる心めしいの遥かな貫きは恥じらいを探り当て雌雄眼が虜となる目をあけ目をとじ擬人化と精霊がキスを交わししおりがはさまれて三つの光と十五の柱はしるしをおびたかすかに視線を上に
天衣無縫 2021-08-17 22:57:54 | 水声の詩 緩やかに下っていく神話にかえっていく誰彼が語り継いでいく象徴にある移り変わりの流れるまま制約に隠された神聖なる真実愛するものから生まれる甘美な時間天衣無縫は腕をかすめる傷口となる緩やかに上昇していく走って走って走っていく見詰める鹿瞳に酔わされて暗号を解く頭脳を供与しよう色がぼやけ原色を立体にし匂いをかすめる敏感の宵闇に掬いあげたメロディーの紙片ミステリーは駆け上がるダリアの絨毯が誘いあげる柔らかな肌に指を這わせた迷宮が止まる螺旋や渦や渦巻きが廻り廻り球となる極限まで研ぎ澄まされた目の中心は永遠黄金は沈み愛しき人の涙の味まやかしは鏡ひび割れて熱があがるあの森で安らかに眠れる触れあった優しき余韻密着の電流の余韻残り続ける君は今もまだあの場所で踊っている上から下へなぞっていく