余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

マナーはいらない

2021-05-11 23:22:44 | マイブック(ま)
「マナーはいらない 小説の書きかた講座」
      三浦しをん 著

たのしく、
書くこと、または描くこと、
または存在する芸術。
ふらふら、つらい、悩む、ぐるぐる、
それでも
考える、思考、思索、創造、
想像、共感、共有、うんぬん。

自身の言葉はやはり自身の言葉となり、
タイトルの言葉とルールを交えて、
飛ぶ鳥、疾走するもの。

分かり易く馴染んでいった。
マナーはテーブルに添えられている。
テーブルの上で踊っている。
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夢への

2021-05-11 23:06:33 | ウイルス時代(短歌)
夢への
入り口は好きな
ものから
飛び込み台とび
一回転で
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山彦

2021-05-11 22:54:01 | 写真の扉の詩
いつだって
どんなときだって
声を反復する
どんな言葉も反復する
恥ずかしい言葉も
きどった言葉もおかまいなし
山彦
嬉しいときは嬉しく
悲しいときは悲しく
怒ったときは怒り

そしていつか気付くだろう
それは幻想の声だったことに
消えていく山彦は
言葉を持たない
あなたの安らぎと共に
静かな透明さを際立たせ
澄んだ息を捧げる
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2021-05-11 22:51:37 | 花弁の詩
言葉が僕の目を潰す
記号だ羅列だと言った男
ある日僕に教えたのだ
鵜呑みにしない僕なのだが
それからという日
言葉が溢れ、膨れ上がり
押し潰そうとする
色の言葉、匂いの言葉、感情の言葉
花の言葉、空の言葉、風の言葉
等々
無意味につながっては
意味をなすようにつながり
無限大に胸の奥から湧き上がる
ましてや自身の存在すら危ぶまれる
言葉は反して支配されていく
無我の境地はどこへやら
大事にしていた言葉らは
意味を持ち合わせていたからこそ
保てたのだが
一つの言葉、言語はいつか見た
突起物のように増殖していく
思わずでた言葉は
その日言葉は僕の目を潰す
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羊水

2021-05-11 22:44:31 | 写真の扉の詩
年経るごとに連れ去られていくもの
数あれど
誰の中にも存在する
その匂いと温かみ
その柔らかさと含みの音
胎内で育まれた
リズムを帯びた羊水の
波うつゆりかごに揺られながら
安らぎの吐息を生んでいく
忘れてはいないよ
深い絆で繋がれた
いく手の泳ぎの無邪気
そっと抱かれているような
強く包まれているような
あなたの愛しすぎる優しさ
その優しさが核にある
憶えていなくとも
確かに僕はそこにいて
ある朝
肌から羊水の匂いがした
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