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余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

膨張

2020-10-04 00:48:27 | バラ色の獣の詩
何もいらない
みんないらない
僕もいらない
それでいい

そうして見放された僕の魂は
大地や空と対峙した
喧嘩をした
呆気なく打ち負かされた結果
真ん中らへんに空洞ができた
拳ぐらいのが
程なく腕と胸に傷跡も出来た

無意識に色素は薄くなる
もう終わりと大粒がいう
嫉妬に駆られ醜さを露呈する
醜い我が心
空洞から出てきた鳩が点滅している

いらないよ この心
硝子の破片は手に握らせた

夏の午後

2020-10-04 00:46:10 | バラ色の獣の詩
やわらかい陽射しにあくびした
とてもおだやかな夏の午後
伝わる音は鳥のさえずり、緑のざわめき
風はとてもやわらかかった
空の青さえも気持ち良すぎるふくらみ
ねぼけまなこの犬
こんな日は時の流れるのはゆるやかだ
時さえもやわらかい
とげとげした心臓はさわりとなでられ
つるりとしたさわりとなる
ああ 血が脈づいている
感じるほどの光のワルツ
ほぐされていく筋肉がため息をつく
すると乙女が立っていた
腕時計をみる
スカートがふわりと舞う
熊とおいかけっこしてきた
くすぐるようにささやいた
重さがたまらずもみほぐす
女神もほほえむだろう
僕は感傷をすくいあげる

四つ葉

2020-10-04 00:43:01 | バラ色の獣の詩
重なりあった手はほどけてしまう
そっと静かな風によって
朝の初夏の時刻の中で
思う人々の残像はとぎれとぎれに
鳥のさえずり、一羽、二羽、三羽
つなぎあわせたひとシーンごとは
どの場面もとても穏やかで
喜怒哀楽の最中の穏やかさで
日の光であらわれた群像
包み込む腕の胸のいとおしさ
あつくて奇跡のあまり眠く
逆光のシルエットがうつる
疲れて自然に眠る
起きあがり今の夢をみる
小鳥のさえずりと微風が質問する
あの人のなぞなぞ
そしてきれいな四つ葉になる