くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

反社と共通していた芸風

2011-09-30 23:59:59 | 総務のお仕事(反社対応)
人は初対面がマイナスの印象から入ると、
ちょっとしたことで、コロッとだまされてしまいます。

相手を徹底的に「こき下ろし」ながら、
ふと「やさしい」言葉をかけて、「ほろり」とさせる。
悪態をついて「ワル」を演じながら、
ときに「優等生的な」発言で周囲を感心させる。

すると人は、「この人って意外といい人、優しい人」の好印象を持ちます。

思い返せば、一ヶ月前に芸能界を引退した島田紳助の芸風は、
暴力団が一般市民や家出少女、ツッパリ少年を陥れる手口と似ていました。

暴力団は、最初から脅したり凄んだりするわけではありません。
もともと見た目や立ち振る舞いが「怖い」という印象を与えていますから、
「義理や人情に厚い親切な人」という仮面をかぶって近づいてきます。

普通の人々にとっては、もともと「暴力団は怖い」という印象がありますから、
そうされると、「怖い人ばかりじゃなんだ」と、コロッと騙されてしまいます。
そしてどんどん深みにはまり、あるとき突然豹変し・・・というのが典型的なパターンです。

彼らは心理的な騙しのプロでもあります。

島田紳助が芸能界引退の記者会見をした翌日、
所属事務所には、多くの「擁護」のメールや電話が寄せられたと聞きます。
いかに、心理的な騙しのテクニックに陥れられている視聴者が多いかを表しています。

彼の芸風が好きだった人は、反社の餌食にならないよう要注意です。



こんな人に限って・・・

2011-09-29 22:38:53 | 子育て
酒を飲むと、車が来ているにもかかわらず、
平然と横断歩道ではない場所を横断したり、赤信号を無視したりして歩く先輩がいました。

酒が飲めないシラフの私は、
鳴らされるクラクションに冷や汗をかきながら注意するのですが、
彼はまったく意に介さず、いつも困り果てたものでした。

「自動車が歩行者を轢いたら悪いのは向こう。だから絶対に轢かれない」

彼がこねる理屈もわからないでもありませんが、
それには運転者が、目の前の歩行者の存在を認識していることが大前提になります。
酔っ払いには、まるでそんなことには思いが至らないようです。
酔っ払うと事故が多くなるのは、思考力や運動能力が鈍くなるだけでなく、
アルコールによって「恐怖心」がなくなるからだと言われています。

しかし、酔っ払いでなくても似たような光景は日常的に見かけます。

赤信号でも堂々と交差点を横断する歩行者や自転車。
イヤホンで耳をふさぎ、携帯電話のディスプレイを熱心に見ている歩行者や自転車。
どれもこれも、決して自分が注意深いから事故に遭わなかったのではなく、
周囲が自分の存在を認識してくれ、交通ルールや交通マナーを守ってくれていたから、
これまで無事にいられたに過ぎません。

交通ルールに限らず、
私たちはお互いが社会のルールやマナー、モラルを守っているから、
毎日を安全・無事に過ごすことができます。

相手にだけルールやマナー・モラルを守ることを依存し、
自分は勝手気ままに振舞って無事に過ごせるほど、この社会は甘くありません。

ルールやマナー、モラルを守らずに事故に遭った者が、
自分のことを棚に上げて被害者面するのはお門違いというものです。



恥を恥と思わぬ者は・・・

2011-09-28 23:16:43 | 子育て
「恥を恥と思わぬ者は、いつも恥をかくときがない」

この言葉は、私の中学時代の英語教師が、
宿題を忘れた者や悪さをした者を叱るときの口癖でした。
要は、「恥を知れ」 ということです。

街なかでマナーの悪さを注意され、
逆ギレして悪態をつく若者を目にしたとき、ふとそんな言葉を思い出しました。

昔は、マナーを守らないことはもとより、
公共の場で激昂して口汚く罵ることも「恥ずべきこと」とされたものです。
それでも思わず感情が高ぶって大声を出してしまったときなどは、
あとで自分を振り返り、「穴があったら入りたい」などと感じたものでした。

「恥」の心は、狭い日本で人々がお互いに嫌な思いをすることなく、
円滑に暮らしていくために生まれた知恵であり、習慣だったように思います。

人は、自分で自分を客観的に見ることができなくなったとき、恥を恥と感じなくなります。

「自分らしさ」「自分探し」「自分の生き方」・・・
少し前から、何かといえば「自分」という言葉をよく耳にするようになりました。

自分を大事にするのは結構なことですが、大事にするあまり、
自分を客観的に見つめるもう一人の自分を失ってはいないでしょうか。

どうも最近、人々の「恥を感じるレベル」が、どんどん低下しているような気がします。


次期選挙で民主党が勝つ方法

2011-09-27 23:21:03 | 政治経済のことも考えよう
野田政権になってから民主党は増税一直線。

政権交代の象徴だった事業仕分けの結果は反故にされ、
期待を託した公務員の天下り禁止や給与の二割削減、
議員定数削減による財源確保については、
まるでやる気のなさそうな国会答弁。

沖縄米軍基地や八ツ場ダムなどの問題も、
政権交代時に比べ、大きく振子が戻りそうな気配です。

野田政権になって、
民主党政権はますます自公政権に似てきたような気がします。

このまま徹底して自公政権を真似れば、
次の選挙でも民主党は大勝することができるかも知れません。

「なんだ結局、民主党も自公政権と同じじゃないか!
 どの党が政権をとっても変わらないなら、別に民主党でもいっか~」

変化を嫌い安定を好む傾向のある日本人の国民性は、
「同じなら今のままでいいや~」となってしまうような気がします。
何しろどんなに裏切られても、懲りずに自民党政権を選び続けてきた国ですから。

いっそ、国防や外交も丸写ししてしまえば完璧かも知れません。



ストリートビューを使った反社対応

2011-09-26 22:40:41 | 総務のお仕事(反社対応)
「社長に会わせてもらいたい」 と言って、二人組の年配男性が来社しました。
要件は、「仕事のことで大事な話しがある」 としか言わなかったとのことでした。

もちろんアポなしですから、受付嬢は名刺だけ受け取り、
警備員は乗ってきた車のナンバーを控えてお引取りを願いました。

早速、秘書室から総務へ反社会的組織の関連企業か否かの調査要請です。

インターネットで会社名や代表者を検索しても何も出てきませんが、
名刺の会社所在地と建物名は、実在するものだということがわかりました。

グーグルのストリートビューを使って、名刺に記載された建物の前まで行ってびっくり!
なんとそこは、場末の古ぼけた三階建ての安アパートでした。

(怪しい・・・ここで疑心暗鬼に)

さらにインターネットで商業登記簿の情報を入手します。
資本金10万円、発行株式2株!
登記されている会社の目的業務は、
10万円の資本金で開業できるような業務ではありません。
つまり、実体を伴わない会社であると推測できます。

(こりゃ完全にダミー会社や!)

最後に暴追を推進する警察の外郭団体に照会すると、
会社も代表者も反社会的勢力との関係は確認できない(記録がない)とのことでした。
ただし、反社関連企業は警察が指定・公表しても、
名を変え、代表者を替えて 「もぐら叩き」状態ですから油断はできません。

インターネットの検索もさることながら、
ストリートビューが使えるようになってから、
反社対応の仕事もずいぶんと便利になりました。
現地に足を運ばなくても、東京に居ながらにして、
大阪や福岡から来たという会社の所在地を確認することができます。

ストリービューには、地図だけでは決してわからない情報がいっぱいです。
ちゃんとした会社は、それなりの場所に、それなりの事務所を構えているものです。