くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

おじさんの独り言

2013-12-31 20:59:19 | つれづれなるまま
紅白歌合戦を見ていてふと思いました。

十代の若い女性が、
何十人も一緒になって歌って踊るあのグループは、
要するに昔のスクールメイツの進化形なのだと。

容姿も踊りも遥かに洗練されているけれど、
バックダンサーもどんどんレベルを上げていけば、
中心で歌うトップアイドルは不要なのだと証明したのが、
いまのユニットという形態だったのだと。

そういえば、友達とテレビを見ながら、
アイドル歌手の後ろで踊るスクールメイツを見て、
「どれがかわいい」なんて言っていたこともありました。
そう考えれば、若い人たちがみんなが夢中になる理由も、
おじさんには理解できるのでした。



人生とは・・・

2013-12-25 22:34:45 | つれづれなるまま
人生とは、喪失と再生の繰り返し。

消え去ったものへの想い入れが深いほど、
人は心に刻まれる喪失感に打ちひしがれるけれど、
時とともに新しい想いが生まれて人は再生する。

喪失することによってしか得られない成長もある。

人生の折り返し地点をとうにすぎてから、
ようやく実感することもある。




出世する人の共通点(3)

2013-12-21 12:38:00 | これが会社で生きる道
「デキない部下を持つと苦労するよ」
部下の欠点を取り上げて、そんな愚痴をこぼす管理職は珍しくありません。

「あんな上司の下だから業績が上がらないんだ」
そう言って役員や上司の欠点を非難し、ウサを晴らす社員も見慣れた風景です。

それでは、その部下や上司がいなくなったら、
自分は抑えられていた能力を発揮し、成果を上げられるのか、
と言えば、絶対にそうではありません。

そういう人は、部下や上司が誰であっても、同じことを言っています。
若いときは上司の愚痴を言い、歳をとると部下や後輩の悪口を言い、
無意識のうちに、評価されない自分を正当化しています。

優れたリーダー(管理職)になる社員は、
「平社員の時から人の使い方がとてもうまい」という共通点があります。

そのような人は、上司や部下の長所だけをうまく活用し、
足りない部分は自分で補うか、別の誰かに任せてしまいます。
また、上司や部下の「欠点」と感じることは、価値観の違いであって、
裏を返せば、自分にとっての「欠けている部分」であることが多いものです。
そこでそれを逆手にとって、自分が苦手なことや嫌いなことを任せてしまいます。
決して、上司や部下を「使いものにならない人材」などと放り投げはしません。

むかしから、自分一人で頑張る人よりも、
多くの人材を活用して、より大きな成果を上げる人のほうが、
より評価されてきたのは会社の常です。

出世する人を見ていると、その人が何から何までできるような、
高い能力を必ずしも持っているわけではないことがわかります。
ただ彼らに共通しているのは、人の活用がうまいということです。

彼らの口から、「あいつがいるからダメなんだ」とは聞いたことがありません。


すっきりしない「給与返上」

2013-12-13 21:51:16 | つれづれなるまま
猪瀬都知事が「徳洲会」から5000万円を受け取った問題で、
「自分なりの責任の取り方として、給与1年分を返上する」と発言した件について、
それはそれで「なんだか気分が悪いなあ・・・」と感じていました。

不祥事に対する責任の取り方として、
給与を自主的に返上するという方法は、
政治家や経営者などの間ではよく見られます。

そのたびに感じる「気分の悪さ」はなんなのでしょう。

「結局、給料をもらわなくても、生活には困らないんでしょ!」
「(給与の額が報道され)そんなにたくさんもらっていたのか!」
そんなやっかみが、気分の悪さを感じさせているのだと思っていました。

しかし、今回の猪瀬都知事の騒動を見て、そうではないことに気がつきました。

彼らは「お金」以上に、「権力」に執着しているから気分が悪いのです。
「権力を放棄(辞任)」すれば、おのずと「お金」も放棄することになります。
けれども、決して彼らはそのような選択はしません。
なぜなら、「お金」を放棄しても「権力」は失いたくないから。

「給与を返上する」
その言葉の裏に見え隠れする「権力」への執着心が、
私たち庶民の目には、醜く見えるのだと気がつかされました。



これも「国家百年の計」か

2013-12-03 21:58:30 | 政治経済のことも考えよう
中国が設定した防空識別圏について、アメリカ政府は米航空会社に対し、
ここを通過する民間機は中国の要求通り、飛行計画を中国に提出するよう通知しました。

アメリカ政府は、「乗客の安全確保のためであって、
中国の防空識別圏に関する要求を認めたわけではない」と強調していますが、
「してやったり」とほくそ笑んでいるのは中国政府でしょう。

中国政府は、今日や明日に主張を認めさせられると思ってはいないはずです。
10年後、20年後、いま現役の政治家が引退し、ほとぼりが冷めたころ、
「アメリカは飛行計画を中国に提出している」という既成事実を持ち出して、
「中国の主張は国際的に認められたものだ」と主張する思惑にほかなりません。

昨年、中国が新しくしたパスポートの地図に、
南シナ海の紛争領土を中国領土として描き、
そこに諸外国のビザスタンプを押させる手法と同じです。

ビザスタンプを「押す・押さない」だけの話なら命には関わりませんが、
今回は、「言うことを聞かないと命の保証はできない」と暗に匂わせ、
遠まわしに恫喝するところが、「ならずもの国家」の本性というところでしょうか。

今回の日本政府の対応は、
そんな中国の作戦を見越した上でのことかどうかはわかりません。
しかし少なくとも、一番の関心ごとが選挙である日本の政治家と違い、
50年、100年先の国を見据えて策を弄する中国の政治家とでは、
気の長さも、したたかさもまるで違います。