くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

タバコの臭い

2012-03-31 23:59:59 | 総務のお仕事(いろいろ)
会社で「受動喫煙に関するアンケート」をとると、
「喫煙室から戻った上司や同僚の悪臭を何とかしてほしい」 
という意見があります。

喫煙者でも、ニンニク料理を食べた後の口臭や
汗をかいた後の体臭は気にするくせに、
タバコを吸った後の自分の臭いには無頓着です。

非喫煙者にも口が臭かったり、体臭が強かったりする人がおり、
周りが我慢している場合もあるのだから、タバコの臭いも同じだということでしょうか。
しかし、タバコは「人が嫌がるものを故意に身につけてまき散らす」という点で異なります。

ここ数年、健康雑誌やテレビ番組などでは、
加齢臭や口臭などが特集されることが多くなりました。
消臭関連の商品も増え、現代の日本人は神経質なまでに、
「臭い」に過敏になったと感じさせられます。

しかし、そこまで過敏でありながら、
タバコを吸った後の喫煙者がまき散らす臭いについては、
まるで話題にあがらないのが不思議でなりません。

加齢臭や口臭などと同列に扱われれば、
非喫煙率も多少は向上するのではないかと思うのですが、
そんな気配も一向にありません。

メスメディアや広告業界が取り上げないのは、
ある特定の企業への配慮からではないのでしょうか。
そう考えてしまうのは、勘ぐり過ぎでしょうか。


あなたは書庫ですか?

2012-03-30 23:59:59 | これが会社で生きる道
この時期、会社ではオフィスのレイアウト変更や人事異動などで、
大量の書類を整理し、保管や廃棄の分別をする機会が多くなります。

そのようなとき、人はいろいろなタイプにわかれるようです。

とにかく書類を捨てられない人。
そういう人は、書類を見て、廃棄の可否の判断ができないだけでなく、
捨てる勇気、すなわち責任を負う気構えや胆力すら乏しいとみなされます。

そういう人は、書類が古くなればなるほど、
そこに記録としての価値を感じ、ますます捨てられなくなります。
しかし、会社の書類は、いかに書庫で熟成させようとも、
古文書のような価値が生まれるわけではありません。

何でもかんでも 電子データ化(PDF化)して保存しようとする人。
そういう人は、先の「捨てられない人」よりも合理的で利口そうに見えますが、
結局、その電子化されたデータの所在を知っているのは、
その人だけで、単なる自己満足で終わってしまいます。

やがて電子化された情報は誰にも見られることなく忘れられ、
サーバーやパソコンのディスクの容量を占領するだけのお荷物になります。

捨てるか、保管するか議論になったとき、
「捨てた後に限って必要になる」 などと職場のジンクスが語られることもあります。
しかし、法定の保管書類でもなければ、大きな問題になることはないものです。
たいていは、「無いなら仕方がない」で済んでしまうことがほとんどです。

あなた自身が、書庫代わりにされていませんか。
保管する以上に、捨てる決断力は大切です。




結局、自分で自分の身は切れないのか

2012-03-27 22:52:05 | 政治経済のことも考えよう
2013年度の国家公務員の新規採用が、
2009年度比で6割削減になる見通しのようです。

国家公務員給与の2割削減を見越しての施策のようですが、
それこそ問題の先送り、若い世代への負担のツケまわしではないでしょうか。

「今の国家公務員制度に手をつければ、官僚にソッポを向かれ、
  政権運営では協力を得られなくなるし、選挙でも公務員の票を失ってしまう。
  まだ公務員になっていないところでの抑制なら、票への影響も少ない」

そんな政治家の思惑がありありと感じられます。

「借金を若い世代に負わせてはならない」
消費税増税の理由として、政治家や官僚はそんなことも言いましたが、
自分の身に降りかかることとなれば、言行不一致もはばかりません。

「自らの身を切る」とは、いまある仕組みを変えることです。
いまの仕組みを変えずして、財政再建などできるはずかありません。

結局、この国の政治家も官僚も、
自分で自分の身は切れないということでしょうか。



企画展のまわり方

2012-03-26 22:35:27 | お出かけ
前回からの続きです。
博物館や美術館の企画展は、いつも混雑するものです。
そこで、できるだけ混雑を避け、効率よく観て回る方法です。

1.時期
出かける時期は、企画展が開幕したら、できるだけ早いほうが良いです。
まず例外なく、会期の後半になればなるほど、会場は混雑します。

2.曜日
土曜日・日曜日・祝日の混雑に大きな違いはないようです。
可能であれば、平日がベストであることは言うまでもありません。

3.時間
開館と同時に入場するのがベスト。
おおむね昼食時間を過ぎたあたりから混雑し始めます。
20時まで延長をしている金曜日の夜も空いていて狙い目ですが、
閉館時間が気になってゆっくりできないので、個人的には好きではありません。

4.会場内で
①展示物は空いているものから見学。
 ほとんどの企画展では、展示物の見学に順番はありません。
 フロア全体を見渡して、空いている展示物から見てまわるのがベストです。
 ただし、貴金属類や宝飾品、細密細工などの展示物は人気があり、
 いつも人垣ができているので、あきらめて並びましょう。 

②若いカップルと女性同士のグループの後ろにつかない。
 お互いに感想を言い合ったり、一人がウンチクを始めたり、なかなか動きません。
 そこだけ、閉ざされた自分たちの別世界が広がっています。

③小さな子供の後ろは意外な穴場。
 子供は背が低いので、その後ろからは展示物がよく見えます。
 また、子供は一箇所でじっとしていることがないので、すぐに場所があきます。
 ただし、子供の興味を引こうと懸命に話しかける親の声がうるさい場合もあります。

こんなところでしょうか。



「インカ帝国展」に行ってきました

2012-03-24 23:59:59 | お出かけ
国立科学博物館(東京・上野)で開催中の
「マチュピチュ発見100年~インカ帝国展」に行ってきました。

  (画像クリックで拡大)

公式ホームページのTwitterによれば、
休日の午後はきまって入場規制が行われているようなので、
早起きをして、開館直後に入場。

それでも午前中からかなりの来館者です。
金細工やミイラなど、人気の展示物の前では行列ができ、
なかなか進まずに、係員が誘導を促すほどです。


(パンフレット裏面:クリックで拡大)

目玉になるような大きな展示物はありませんが、
インカ帝国の始まりから滅亡までの歴史や
社会・風俗の概要が初心者にもわかりやすく紹介されています。

また、最近ではいろいろな主義主張に配慮し、
博物館や企画展でもミイラは展示されることが少なくなりましたが、
今回、五体まとまって公開されているのは特筆に価すると思います。
エジプトなど他の遺跡から発掘されたミイラを見たことがある人には、
葬送方法や死生観の違いがはっきりと伝わってきます。

そして、単純な機具から複雑な模様を織り出した、
インカの人々の高度な機織り技術には驚くばかりです。
インカでは布が褒賞として与えられたり、相続の対象となったのもうなづけます。

インカ帝国は16世紀になって、スペイン人によって滅ぼされました。
金(ゴールド)に魅了された侵略者たちは、キリスト教の布教の名のもと、
インカの人々の命を奪い、社会と文化を破壊しつくしました。

「キリスト教徒にあらずば、人にあらず」
この時代、そんなキリスト教の世界観が多くの災厄をもたらしました。
「宗教とは、結局、ひとりよがりなものでしかないのか」
そんなことも考えさせられた展示でした。

じっくりと見て回り、すべての映像も視聴して約二時間半。
特に、会場最後にある「マチュピチュの3Dシアター」の臨場感は抜群です。
中央付近最前列での視聴をお勧めします。