くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

結婚のふたつの風景

2010-03-31 22:21:05 | つれづれなるまま

会社の同じ部署の女性から、結婚の報告を受けました。
式は挙げず、来週にも籍だけ入れるというので「まさか・・・」と思ったら、
「実はお腹に赤ちゃんが・・・」
とのこと。

時期を同じくして隣の部署の女性が、急に結婚することになりました。
「またか・・・」と思ったら、
「お父さんが病気で入院しており、一刻も早く花嫁姿をみせてあげたいから・・・」
とのこと。

結局、挙式の一週間前にお父さんは亡くなり、彼女の願いは叶いませんでした。

会社の同じフロアで偶然に同時期にあった、ふたつの駆け込み結婚。
ひとつの命の「誕生」と「終焉」が、きっかけとなった対照的な結婚でした。
早婚と晩婚の二極化が進む昨今、
このよう結婚が増えるのだろうなと感じさせられた出来事でした。


子育ては子供のためならず

2010-03-30 23:20:03 | 子育て

「てめぇ、ふざけんな!」
子供にこんな叱り方をしている親を見かけました。
「ああ、この子もこんな言葉遣いをする子供に育つんだろうな」
と悲しくなります。

言葉が乱暴になれば、心の動きも荒くなります。
心が穏やかでなければ、行動も粗暴になります。
行動が粗暴な子は、相手の気持ちや立場を配慮したり、
そのような立ち振る舞いができません。

そして、それはそのまま親にも返ってきます。
やがて親の気力も体力も衰えたころ、
成長したわが子からこう罵られることでしょう。
「てめぇ、ふざけんな!」


子育ては、子供のためだけにするものではありません。
望むと望まざるとにかかわらず、それは親自身のためでもあるのです。

親は自業自得、因果応報かもしれませんが、
なんの関係もない人たちはたまったものではありません。

品格は、代々と受け継がれてゆくものです。


遅ればせながら・・・

2010-03-29 22:57:50 | つれづれなるまま

ようやくETC車載器を取り付けました。
補助金が出ていた昨年は、どこのカーショップに行っても
取り付けは6ヶ月先になると言われ、そのうち政権が交代し、
高速道路が無料化になるかと思い様子を見ていました。

しかし、どうやら高速道路は無料にはならないようです。
もし民主党がこの公約に着手しても、
実現する前に、再び政権交代がありそうな気配です。

使い勝手は・・・借金は嫌いだけれど、想像以上に便利でした。
ETC利用割引で元をとるのは、4~5年かかりそうですが。


不当要求ではないけれど・・・正義感クレーマー

2010-03-28 22:15:00 | 総務のお仕事(反社対応)

「あなたの会社は、こんな商売のやり方をするのかね」

身なりの整った70歳くらいの男性が、会社にやってきて言いました。
差し出された名刺には、「〇〇立〇〇小学校校長」と書かれ、
手書きで自宅住所と電話番号が書かれています。

ご本人が言うには、
「すでに退職しているが、素性を示すものがないので」
というこでした。

会社では数日前に、地域の住戸に「アナログ放送終了にともなう、
電波障害対策施設からの配信の終了のお知らせ」を配布したばかりでした。
社宅のマンションが、近隣のテレビ受信障害の原因になっているため、
会社ではテレビの共同受信施設を設置し、近隣住戸に配信しているのです。

その男性は、当社が「配信終了のお知らせ」を配布したすぐあとに、
大手ケーブルテレビ会社のチラシが投函されていたため、
当社とケーブルテレビ会社が結託して商売していると思ったようでした。

もちろんそのような事実はありませんので、
そのことを丁寧に説明すると、男性は納得したようでした。
しかし、今度はそれとは別の要求が始まりました。

それは、アナログ放送の終了後は共同受信施設を改修し、
 引き続き地上デジタル波を配信すべきではないか、というものでした。

事前の電波調査では、地上デジタル波の受信障害は確認されず、
各戸でアンテナを設置すれば、視聴が可能であることが判明しています。
また、社宅建設時の補償対象はアナログ波であり、
それが廃止されて地上デジタル波に代わるのは、
国の施策に起因する後発事象であるという法的見解もあります。

男性はそのことを充分に理解しながら、なおも持論を展開します。
「地域にはお年寄りだけの家も多く、地上デジタル化に対応できない」
「お知らせには、『近くの電気店へ相談してください』と書いてあるが、
 今時、そんな地元の電気店なんかあるわけがない」
「御社はこの地域に社屋を構えて何十年も商売しているのだから、
 地元への貢献としてそのくらいはやるべきではないか」などなど・・・。

そして、「自分が地域の代表者になっても構わない」とさえ言います。

会社にいろいろな要求やクレームを申し入れてくる人々のなかで、
もっとも厄介なのが、このような自分なりの正義感で行動する人々です。

「人や社会のため」と言いながら、
実は金品の要求が目的というクレーマーは掃いて捨てるほどいます。
しかし、今回のような、本気で「人や社会のために」と言う人がときどき現れます。

彼らはお金や損得で行動しません。
そして彼らは正義感で行動しているので、どんな説明も説得も通用しません。
自分の信じる正義に反するものは、たとえ法律であっても納得しません。
今回の男性の申し入れも、相手と同じ目線に立って見れば、
充分に理解のできる言い分です。

しかしながら、サラリーマンの立場から見れば、
権利・義務関係や会計処理、税法上の見解などさまざまな観点から、
「はい、わかりました」と簡単に言うことができないのも事実です。

このような場合は、まず相手の目線に立ち、理解を示したうえで、
こちらの立場・見解を根気強く説明するしかありません。
真っ向から相手の正義感を否定してしまっては、
相手は立場をなくし、振りあげた拳をおろすことができなくなってしまいます。

不当要求とは言えないだけに、とても気を遣う作業です。






 


番組タイトル傑作選!

2010-03-27 15:53:29 | インポート

今日の新聞のテレビ欄。
テレビ朝日 土曜ワイド劇場。

「温泉マル秘大作戦⑨
美人女将とパパラッチ、早春の気仙沼を巡る連続殺人!
盗撮に秘められた驚愕の真実!!
究極のカキとフカヒレ」

まるで気仙沼市役所の観光課の担当者が、
テレビ局にムリヤリねじ込んだかのようなこのタイトル。
緊迫感のあとに続く、この脱力感は意表を突きます。

先日のチリ沖地震の津波では、大きな被害が出たと言いますから、
売り込みたい気持ちはよくわかります。