くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

恥を恥と思わぬ者は・・・

2011-09-28 23:16:43 | 子育て
「恥を恥と思わぬ者は、いつも恥をかくときがない」

この言葉は、私の中学時代の英語教師が、
宿題を忘れた者や悪さをした者を叱るときの口癖でした。
要は、「恥を知れ」 ということです。

街なかでマナーの悪さを注意され、
逆ギレして悪態をつく若者を目にしたとき、ふとそんな言葉を思い出しました。

昔は、マナーを守らないことはもとより、
公共の場で激昂して口汚く罵ることも「恥ずべきこと」とされたものです。
それでも思わず感情が高ぶって大声を出してしまったときなどは、
あとで自分を振り返り、「穴があったら入りたい」などと感じたものでした。

「恥」の心は、狭い日本で人々がお互いに嫌な思いをすることなく、
円滑に暮らしていくために生まれた知恵であり、習慣だったように思います。

人は、自分で自分を客観的に見ることができなくなったとき、恥を恥と感じなくなります。

「自分らしさ」「自分探し」「自分の生き方」・・・
少し前から、何かといえば「自分」という言葉をよく耳にするようになりました。

自分を大事にするのは結構なことですが、大事にするあまり、
自分を客観的に見つめるもう一人の自分を失ってはいないでしょうか。

どうも最近、人々の「恥を感じるレベル」が、どんどん低下しているような気がします。


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2 コメント

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Unknown (くら~)
2011-09-29 12:10:13
はじめましてm(__)m
反社の検索で来ました。
とあるゼネコンの監査・内部統制をやっています。
貴殿のお言葉、体に沁みますし、業務面ではとても参考になります。
後、子育ての記事ですが、私も同感です。
(子供いませんが…)
私も昔、亡き母ですが、「昔の選挙活動は自分を宣伝せずに、相手の立候補者を誉めていたんだよ」って聞かされた記憶があります。今は自分のことだけを誉め、相手を貶す。自分さえよければ良い社会になっちゃってますね。
仕事柄、規則に対しては言えるのですが、やり方などは、「間違ってなければいいじゃん!」って言い返されます(経営陣にも…)
愚痴になっちゃてすいませんm(__)m
これからもちょくちょく読みに来ますので、よろしくお願いします。
ちなみに昭和40年生まれの男です^^;
いきなりの訪問で申し訳ございません。。。

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Unknown (くろたり)
2011-09-29 22:04:10
くら~様、こんにちは。
コメントありがとうございます。
反社対応、参考にしていただきとてもうれしいです。
これまで仕事で接してきた反社やクレーマー、変な人への対応から学んだことを、同じようなことで困っている人にも役立てられたらと思って書き始めました。
そんなに頻繁に反社やクレーマーが来るわけでもないので、日記代わりにもしていますが、よければまた寄っていってください。
私は監査・内部統制は専門外ですが、くら~様と同じようにサラリーマン生活も半分を過ぎた世代ですので、会社での立場や心情は意外と共通するところがあるかもせれませんね。
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