くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

被害者の典型でした!

2012-10-30 22:52:31 | つれづれなるまま
みなさんは、次の質問のうち、いくつ当てはまるでしょうか?

1.振り込め詐欺被害のニュースや新聞記事を見ると、どうして
  いまだにだまされる人がいるのか不思議だ。

2.私は身内の声を聞き間違えることはない。

3.家にはお金がないから、お金の要求があっても断れる。

4.私には息子も孫もいないから、だまされることはない。

5.私は振り込め詐欺の手口を知っているし、防犯講話なども
  よく聞いているから、だまされることはない。

警察の防犯講話で聞いたところによると、
この質問のどれかひとつでも当てはまった人は、
振り込め詐欺の被害に遭う可能性が高い人だそうです。

「私はいつ被害に遭うかわからない」
むしろそういう気持ちでいたほうが、だまされないと言います。

警察庁の発表によれば、
昨年の振り込め詐欺の被害総額は126億円、
今年は9月で既に102億円だそうです。

これだけのお金が地下を通って海外に流出したり、
反社会的組織の活動資金になっていたりすることを考えると、
「自分さえだまされなければよい」という問題ではありません。

被害者の90%以上の人が、被害に遭う前は、
先の質問のどれかに当てはまっているそうです。

私など、全部に当てはまってしまいました。
そして、さらにそれを認めたくない自分がいます。
もう、振り込め詐欺に引っかかる典型だそうです。

だめじゃん!


水に消える渓谷

2012-10-27 23:59:59 | お出かけ
やがて水の底に消えてしまう吾妻渓谷。
その前に一度は見ておこうと、紅葉狩りを兼ねて出かけてきました。

吾妻渓谷は、群馬県の吾妻川にある約3.5kmの景勝地です。
先の政権交代で建設の是非にゆれた八ツ場(やんば)ダムは、
この渓谷を途中で分断するように建設され、
その上流部は川原湯温泉郷とともに水の底に沈むことになります。

  
吾妻渓谷の核心部は、八丁暗がりと呼ばれる、
約900mにわたる狭くて深い峡谷で、国指定の名勝です。
(写真はすべてクリックで拡大します)

鹿が飛び越えるほど川幅がせまいので、
鹿飛橋と名付けられた橋が架けられ、渓谷を見渡すことができます。

  
峡谷に架けられた鹿飛橋とエメラルドグリーンの川面


山は紅葉真っ盛り

国道に沿った遊歩道には、
八ツ場ダム建設予定地の看板が・・・・・・。
美しい自然を満喫している途中で現れるので、
その内容にはかなりショックを受けます。




この看板のある場所は、
なんと将来はダムの堤体の中、コンクリートに埋められる地点です。
これより上流は水の底に沈むことになります。


看板の前の国道からは、
建設中の付け替え道路の橋脚が見えます。
橋脚の上部がダムの湖面(水位)となるので、
いかに巨大なダム湖となるかが想像できます。


渓谷をわたるJR吾妻線。
ダム完成後はダムの湖底に沈みます。


この渓谷の風景も失われます。
すでに渓谷の中には、コンクリート構造物が構築されていました。




吾妻渓谷とともに水底に消える川原湯温泉郷。
源頼朝が狩りの途中で発見したとされる、
歴史ある温泉郷です。



パクリ中国に明日はあるか

2012-10-25 23:35:27 | 政治経済のことも考えよう
パクリ天国「中国」の品行を論じるとき、きまって、
「日本もかつては、欧米の真似をして発展してきたではないか」
という反論があります。

確かに家電メーカーや自動車メーカーなど、
現在、世界に名だたる日本企業も、
創業期には欧米製品の研究と真似から始まり、
世界企業に発展したことは否めません。

しかし、日本の真似は、
消費者を騙すための真似ではありませんでした。
そこには、使う人の立場になって研究を重ね、
改良をして、更に性能を向上させるという目標がありました。

そういう地道な努力があって、
「made in japan」ブランドが世界に広まったのです。

かつての日本は欧米諸国からは、
「日本人は、発明することは不得手だが、
 これを改良してコンパクト化したり、多機能化したりといった、
 応用、発展させることが得意な民族」
と言われたものでした。

いまの中国のモノマネはどうでしょうか。
アイフォンの例を見るまでもなく、
それは消費者を騙すための真似です。
高速鉄道の例をみるまでもなく、
それは開発研究費を省き、安く売らんがための真似です。

中国は成長期の日本を引き合いに出して、
モノマネを正当化しますが、そもそも商売に対する精神性が違うのです。
いまのままなら、おそらく100年たっても、
日本のような世界企業が育つことはないでしょう。

物事の上っ面の事象だけを見て、
「昔の日本だって、いまの中国と同じように、
 モノマネをして発展したのだから中国を非難する資格はない」
などと訳知り顔で言う日本人がいるのには困ったものです。



ビロウな例え話し

2012-10-24 22:36:53 | 政治経済のことも考えよう
あるジャーナリストが書いた本に、
「原発はトイレのないマンションと同じ」とありました。

自分が消費したエネルギー(食べ物)の残りかす(排泄物)を、
自宅では処理できず、他の誰かに引き取ってもらうこともできないから、
自宅の中で一番、生活に影響の少ない場所に溜めておくという例えでしょう。

つまり青森県六ヶ所村は、マンションに例えると、
日本のベランダということでしょうか。
そう考えると、青森県の人々に対してこんな失礼な話はありません。

例え方が悪いと言うのではありません。
原子力エネルギー政策は、トイレのないマンションで、
どんどん「雲古」をしているようなものだと言うことです。



宗教と日本人

2012-10-22 23:59:59 | つれづれなるまま
日本の自殺率が、欧米諸国に比べて断トツに高い理由として、
「宗教上の背景が違うから」とする説はよく知られています。

すなわち、キリスト教やイスラム教、ユダヤ教を精神の支柱とする民族は、
自殺が殺人に等しい罪とされ、宗教で固く禁じられているのに対して、
日本ではほとんどの人が、彼らほど信仰に厚くないからだという理由です。

また、欧米諸国では、いずれの宗教であれ、
信仰を持たない人間は信用されないといいます。

しかし日本では、人々の信仰が厚くなくても、
大きな災害に見舞われれば人々は助け合い、
暴動や略奪が起きることもありません。
夜道もひとりで出歩くことができるほど安全だし、
誰かの忘れ物を自分の懐に入れてしまう者もいません。

つまるところ、日本人は信仰の後ろ盾がなくても、
信仰に厚いはずの欧米諸国やイスラム諸国よりもずっと安全で、
安心して暮らせる社会をつくってきました。

このような国は、世界史上ほとんど例がありません。

確かに私たちは宗教に無頓着です。
クリスマスもすれば初詣にも行き、
結婚式では賛美歌を歌いながら、
葬式には掌を合わせて念仏を唱えます。

しかし、それを諸外国に対して恥じることはありません。
世界史上まれに見る精神性に対し、
もっと自信を持って胸をはればよいのです。