くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

廃止か否か。

2010-11-30 23:53:27 | 総務のお仕事(いろいろ)
喫煙室付近の部署から「煙臭い」との苦情。

空気環境測定を実施してみると、喫煙室の気密性に問題はなく、
喫煙室の扉の外での一酸化炭素濃度や粉塵濃度は、
厚生労働省のガイドラインをはるかに下回っています。

「煙臭い」というのは、喫煙者の出入りに伴うものであることが判明。

喫煙室への出入りの際に喫煙室内の空気が漏れ出るだけでなく、
喫煙者の衣服に染み付いた煙が臭うのも事実。
実際、私の後ろに座っている上司も、喫煙所から戻ったばかりのときは煙草臭い。

非喫煙者からは、衛生委員会に喫煙室の廃止要望が出され
産業医からも、喫煙場所が遠くなって吸いに行くのが面倒になるのも、
喫煙回数が減って健康のためには良いこと、と言われてしまいました。

「喫煙場所が遠くなると、喫煙者の業務効率や就業中の遺失時間が・・・」
などと経営者のようなことを言うつもりはありませんが、
「基準値を下回っていても、そこまで言うか」という思いがあるのも事実。

私は禁煙7年目の元喫煙者であるだけに、
喫煙者の気持ちも、非喫煙者の気持ちも両方わかります。

存続か廃止か、悩むところです。



非難集中!龍馬伝 最終回

2010-11-29 23:55:42 | 今日の出来事
今日のカウンターが「144」
一日のアクセス数では最も多い数字でした。

アクセス解析で検索語を調べてみると、
上から下までほとんど「龍馬伝」「最終回」です。
みんな興味あるんですね。

龍馬暗殺のクライマックスシーンでのニューステロップ挿入には、
放送直後から200件以上の苦情が寄せられたとか。

テレビ局の「当選確実」の報道は、
「どこの局が一番早かったか」の競争みたいなところがありますから、
視聴者の気持ちよりも、局の手柄を優先したのかも知れません。

「当選確実」報道の一番乗りを他局にとられたら
きっと上司に叱られるのかも知れません。

「公共放送なのだからニュース速報を流すのは当たり前」とか、
「ドラマよりも政治関連の報道が優先するのは当然」などといった意見もあるようです。
しかし、そんな信念に基づいてテロップを流しているようにはとても思えません。

ニュースには、素材自体が持つ価値と、それに見合った報道スピードがあるはずです。
今回、多くの視聴者が「NHKはそのバランスを欠いている」と感じたのは事実でしょう。





非難必至!龍馬伝 最終回

2010-11-28 22:45:07 | 今日の出来事
今年の大河ドラマが終わりました。

最終回は今年度の文化庁芸術祭参加作品になっているためか、
奇をてらった演出や突拍子もない設定もなく、
まるで映画のように、最終回だけで一本のドラマに仕上がっていました。

「龍馬暗殺の実行犯と黒幕は誰か」

大河ドラマではこれをどう描くかも注目されていましたが、
実行犯は、歴史家の間では最有力説の見廻組の今井信郎、
黒幕(龍馬の隠れ家を教えた者)は、奇をてらった「土佐藩説」や「薩摩藩説」をとらず、
「中岡慎太郎が尾行されていた」というところに落ち着きました。

これなら中岡慎太郎が龍馬と一緒に襲撃された理由にも必然性があります。
中岡は、単なる偶然で災難に遭ったわけではないというのは納得です。

海岸にたたずむお龍も、乙女姉と権平兄が彼女に声をかけることによって、
それが龍馬の死後、土佐の坂本家に身を寄せた後の姿であることがわかります。
龍馬暗殺の瞬間に、写真が風で飛ばされるとか、鼻緒が切れるとか、雷鳴が轟くとか、
そんなわざとらしい場面もなく、抑えた演出がよりお龍の心情を表現していました。

最終回だけでなく、これまでもこのような抑えた演出をしてほしかったものです。

ただ、残念なのは龍馬がまさに襲撃されるその瞬間、
画面に「愛媛県知事の当選確実」の速報が入ってきたことです。
あのようなクライマックスシーンで、あえてそのようにしなければならない、
その理由がまったく理解できません。

大震災発生のような、一刻を争うようなニュースではありません。
ほんの10分ずらせば済むことです。
再放送ならともかく、本放送でのこの所業にはまったくの興ざめです。
監督や出演者のみならず、一年間見続けてきた視聴者に対して失礼というものです。

まさか、最も視聴率がピークになると思われる瞬間をあえて選んだとか?

「終わりよければすべてよし」のはずでしたが、作品そのものよりも、
NHKの放送姿勢に不満を感じて終わった今年の大河ドラマでした。



江戸城跡に行ってみました

2010-11-27 22:55:00 | お出かけ
江戸城跡に行ってきました。
皇居東御苑とも言うようですが、あくまでも意識は「史跡・江戸城跡」です。

東京駅から徒歩約15分。
大手門近くの濠の端から二重櫓が見えます。
(ほかに入り口は北桔橋門と平川門の計三箇所があります)
             

大手門で入園票(入園は無料)を受け取り、中に入ると同心番所があります。
番所とは警備のための詰所です。
ここで登城した武士は乗り物を降り、徒歩で本丸へと向かいました。
百人番所、大番所を通り過ぎ、坂道を登りきると広大な本丸跡に出ます。

 
百人番所(上)と同心番所(下)
大番所とならび、貴重な江戸城の現存遺構です。

 
本丸の奥には天守閣跡(天守台)が遺っています。
ここに国内最大の5層6階58メートルの天守閣がそびえていました。
天守台に登ると、広大な本丸御殿跡を眺望できます。
大奥や松の廊下があった場所です。

 
150年の時の流れは、本丸御殿を公園に変え、
江戸城下は高層ビルが建ち並ぶ風景へと変貌しました。
慶喜も篤姫も、こんな景色や社会など想像だにしなかったでしょう。
さらに150年後、人々はここからどんな風景を目にするのでしょうか。

 
本丸と二の丸をつなぐ汐見坂。
その名の通り、昔は江戸湾の入り江がすぐそばにあったそうです。
二の丸跡の雑木林は紅葉真っ盛り。彼方にはビルの波です。

 
汐見坂と白鳥濠

   
富士見櫓
明暦の大火で天守閣が焼失してからは、ここが天守閣の代用とされたそうです。
宮内庁の建物を見下ろす位置にあるため、警備上の理由からでしょうか、
残念ながらこれ以上は、柵で立ち入り禁止になっていて近づけません。

貴重な遺構、なんとか公開してほしいものです。


三匹のムジナ

2010-11-25 23:29:19 | 政治経済のことも考えよう

外交においては、住宅地域が砲撃され、
兵士と民間人の4人が亡くなっても「挑発行為」と言われてしまうこの不思議。
一般人の感覚では、もはやこれjは「宣戦布告」ではないかと思うのですが。

中国漁船が尖閣諸島の日本領海を侵犯し、
ロシア大統領が北方領土を訪問して、占有の正当性を主張しました。
東アジア地域の外交は、言った者勝ち、やった者勝ちの様相を呈しています。

社会主義体制が崩壊したとはいえ、
その支配者階級の性根は、ソ連邦時代と変わらぬロシア。
そんな大先輩のロシアや中国の立ち振る舞いを見た小僧っ子が、
「それなら俺も!」と調子に乗ったように見えなくもありません。