くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

学級委員長より軽い大臣の椅子?

2011-09-10 23:59:59 | 政治経済のことも考えよう
鉢呂氏の経済産業相辞任の申し出が受理されました。
「死の町」や「放射能をうつす」発言は、確かにあまりにも軽々しく、
心情的には許されるものではないでしょう。

しかし、簡単に「不適切な発言」をし、すぐに「非難されて辞める」ほど、
大臣の椅子とはそんなに軽くてよいものなのでしょうか。

自民党政権時代も、民主党に政権交代してからも、
与党が失言を発するたびに、野党は「辞任だ」「任命責任だ」と声高に責め立て、
マスコミは憤る市民のインタビューばかりを報道する繰り返しです。

まるで日常茶飯事となっている台湾の乱闘国会のごとく、
日本は「失言政争」が政治の風物詩になってしまっています。

日本の政治がちっとも前に進まないのは、
政策とは無関係な「ガキンチョのケンカ」を繰り返しだからではないでしょうか。

もちろん、失言・放言・暴言は厳しく批判されるべきです。
しかし、そのたびに責任の取り方・取らせ方を辞任や罷免にしていたら、
本来の大臣の仕事などできようはずがありません。

また、辞任すれば禊は済んだとされるような風潮も大きな問題です。

こんなことを繰り返しているたびに、私たちの生活はどんどん苦しくなり、
日本の国際的評価も失墜しているというのに、誰も歯止めをかけようとしません。

私たち有権者も、半ばあきらめの心境で傍観してしまいますが、
このようなぐだぐだな政争とそれを煽るような報道を、
もっと強く否定していく必要があるのではないでしょうか。


ガキンチョ国家、ニッポン

2011-09-10 19:26:24 | 政治経済のことも考えよう
先日の一川防衛相の「(私は)素人だから、本当の文民統制」の発言に続き、
今日は鉢呂経産相の「放射能をうつしてやる」の発言が伝えられました。
また、それを一大スクープでもとったかのように「辞任」「罷免」と書き立てるマスコミ。
まるで失点ばかりあげつらって、辞任させることが一番の仕事のようです。

誰が大臣になっても、似たようなレベルの議論の繰り返しです。
みんな学歴は立派なのに、インテリジェンスがまるで感じられないのはどうしてでしょう。

いつから日本は、こんなに「ガキンチョ」ばかりの国になったのでしょうか。
「これではまるで学級会レベル」と言ったら、子どもに失礼というものでしょう。

被災地の惨状や原発事故による放射能汚染、
大増税や円高不況による経済の先行き不安で落ち込むよりも、
このような日本の指導者や世論を大きく左右するマスコミの「稚拙さ」に、
ものすごく暗澹たる気持ちにさせられます。

人は歳をとると子どもに還っていくというけれど・・・国もでしょうか?