くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

貧すれば鈍する

2012-01-30 23:03:55 | 総務のお仕事(いろいろ)
わが社の社員証の有効期限が近づきました。

そこで出てきたのが、「社員証は必要か否か」の議論。
「費用をかけてまで作る意味があるのか」 ということでした。

建物への入退館管理やOA機器の使用管理に使えるよう、
ICチップを入れたものを作ろうとすると、
初期費用だけで500万円以上の費用がかかります。

一方、台紙に写真を貼ってラミネートするだけの簡単なものなら、
費用はほとんどかかりませんが、公的証明書にもならない社員証を、
そこまで労力をかけて作る意味はあるのか、いう意見もあります。

もちろん、社員証を持つことによるメンタル面での意義、
「会社への帰属意識」や「会社への愛着」といったことも論じられました。

社員証にこだわったのは、意外にも若手や中堅の社員でした。

むしろ部長級や役員クラスのほうが、
「社員証があるからといって、愛社精神を持つかなあ・・・」
「帰属意識を持ったからって、業績が伸びるとも思えないし・・・」
などと、ドライな意見です。

彼らはバブルが崩壊したあと、
徹底した経費削減による合理化やリストラを推進してきた世代です。
良くも悪くも、「リストラ慣れ」「合理化慣れ」しているともいえます。

もしかしたら、
社員証にこだわった若手や中堅社員のほうが、
頭が固く、古い考え方なのかもしれません。
これからの時代は、もっとドライに、合理的に考えなければ
会社は生き残って行けないのかもしれません。

しかし、私はふと思ったのです。
これこそ、まさに「貧すれば鈍する」ではないか、と。



完全復活(食事中の方は閲覧ご容赦ください)

2012-01-29 17:53:07 | 健康のためなら死んでもいい!?
ようやく体力が完全復活しました。
実は一週間まえまで胃腸炎でダウンしていました。

病院で検査したわけではないので推定ですが、
おそらくウィルス性の急性胃腸炎だと思われます。

潜伏期間を24~48時間だとすると、
感染経路は発症36時間前の地元町会の新年会。

最初に吐き気がしてきて、昼食が半分も食べられず。
やがてみぞおちの下あたりが、不定期にキューッと痛みだし、
しばらくして水様性の下痢が始まりました。

その症状たるや、オシッコをお尻から出しているような状況。

嘔吐はしなかったものの、
それからはまるで食欲がわかず、丸二日間ほぼ絶食状態。
脱水症状を起しているらしく、スポーツドリンクだけはおいしく感じられ、
一日1リットルくらい飲みました。

発熱はなく、とにかく出るものは水だけ。
水なのでちょっと油断をすると、排出口が決壊してしまいます。
しかも、水しか体に入れていないのに、
出てくるときは、なぜか普通便よりも強烈な悪臭で閉口しました。

決壊の恐怖から、
下痢が治まっても、しばらくは会社へもパンツ持参。

もう情けないやら哀しいやら。
こんな激しい症状は生まれて初めてでした。

これによって体重は2㎏近く急減したのですが、
わが家のデジタル体重計では、体脂肪は少ししか減っておらず、
大きく数値が落ちているのは骨格筋率でした。

骨格筋率は骨密度に比例すると言われます。
つまり、骨格筋率が落ちたということは、骨が弱くなったということです。

「これではいかん!」というわけで、
お粥から始まり、ウォーキングの時間と日数も少なめに再開、
徐々に伸ばして今週、ようやく完全復活しました。

やはり運動によらない、絶食だけのダイエットは、
体には良くないということを身をもって知ったのでした。


私憤でしょうか?

2012-01-28 17:38:58 | 政治経済のことも考えよう
国会議員の報酬削減にしろ、
国家公務員の給与削減にしろ、
所詮、法律で期間を定めた一時的なものにすぎず、
継続的な歳出削減策ではありません。

こういうのは、「身を削る」とは言いません。
「少しの間だけ、がまんする」と言うべきです。

お役人や国会議員は、
その「少しのがまん」すら覚悟を決められずに、
多くの一般国民からやんやの非難をあびているわけです。

この国が「経営危機」だと言うのであれば、
本来すべきことは、給与テーブル(俸給表)の見直しです。
号俸が高いほど削減率を大きくし、人件費を圧縮することです。

削減期間が満了したら、
「延長か、終了かを見直す」ということこそ、
抜本的な歳出削減の問題先送りにすぎません。

長らくデフレが続き、
日本経済が縮小し続けているのですから、
その国を運営する人々の人件費テーブルそのものも、
見直しが必定ではないでしょうか。

彼らの「一時的ながまん」と引き換えに、
恒久的な消費税増税が導入されることになるのは、
個人的には腹立たしくもあります。

しかし、私憤を捨て、
冷静になって考えてみても、
まだまだ身内に甘すぎる改革だと思うのです。


言わずにはいられない

2012-01-27 23:59:59 | 政治経済のことも考えよう
昨日の国会質疑で自民党(谷垣総裁)は、
マニフェストにない消費税増税を推し進める野田政権に対して、
野田首相のかつての「シロアリ退治」の街頭演説を引き合いに出し、
その言行不一致ぶりを激しく非難しました。

これに対し野田首相は、
「個人の発言と政府が優先すべき政策とは違う」
と言う趣旨の抗弁をしました。

それでは私たち有権者は、
選挙の時に何を信じて投票したら良いのでしょうか。
こんな馬鹿な発言がまかりとおったら、
議会制民主主義など大崩壊してしまいます。

最近、消費税増税の是非の議論以前に、
人間性に疑問符がつくような言行が目にあまります。

人間が信用できないから、発言も政策も信用されない。
こんな単純な理屈です。

「急がば回れ」

野田政権がまずやるべきことは、
一番面倒な議員定数や国家公務員給与の削減、
天下りの根絶などに、歯を食いしばって結果を出すことでした。

「悔い改めるに遅きなし」

多くの有権者がそう思っているのでしょうが、
やはりどうしても吐き出さずにはいられません。



がんばれ東京都!

2012-01-26 23:54:19 | 政治経済のことも考えよう
東京電力の営業担当者が、
4月からの電気料金値上げの説明(お願い)に来社しました。
私が勤務する会社は、大口需要契約者なので営業担当者がいるのです。

ひと通り新聞に書かれているようなことを説明したあと、
「ご承諾いただけましたら、後日『覚書』を締結させていただきたい」
などと言います。

値上げについて一担当者に嫌味を言うのも大人気ないと思い、
説明を黙って聞いていましたが、『覚書(案)』を提示されるに至って、
「締結しないと言ったら、うちは旧料金のままでやってくれるの」
と、思わずツッコミを入れてしまいました。

慇懃無礼とはまさにこのことです。
心のこもらない丁寧な語り口の裏には、殿様商売の臭いがぷんぷんします。

今日(1月26日)、東京都が値上げは根拠が不透明だとして、
情報公開を求める緊急要望書を東電や経済産業省に提出しました。
あわせて、東電子会社の合理化による経費削減案も発表しました。

我々一般消費者にとっては、この報道で、
東京電力には、まだまだ経費削減の余地があるのかと知らされたところです。

競争相手がいる商売なら、こんな安易な値上げなどありえません。
経営危機に陥った会社は、あらゆる資産を処分し、
グループ会社も再編・整理し、福利厚生も全廃して、
徹底的な合理化を図って競争力を維持しようと試みます。

そんな真剣さが、東京電力にはまるで感じられません。
社員の給与が20%カットになり、退職者が続出しているといいますが、
東京電力ほどの給与水準の会社が20%程度のカットなら、
私が代わりに入社したいくらいです。

記者会見をした東京都(猪瀬副知事)の言うことはもっともです。

「安易な値上げは絶対に認めない」
などと、以前は消費者の味方づらをして息巻いていた枝野経産大臣も、
だんだん尻すぼみになり、値上げを容認する方向にあります。

本当に情けない政府です。
いったい誰のための政府なのでしょう。
電力料金の値上げに限ったことではありません。
本来、国が言うべきことを東京都が言っているような気がします。

がんばれ、東京都!