くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

ある日、病は突然に!(12)~健康の通信簿

2016-07-18 11:57:42 | 健康のためなら死んでもいい!?

一年間の健康の通信簿、「健康診断結果」が届きました。

総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロールとも、
ここ数年は正常と高値の境界値にずっとあり、
HbA1c(糖尿検査)も境界値でいつもと変わらずでした。

眼底検査では、昨年までは左眼が経過観察中ということで、
ずっと右眼の眼底写真を撮っていたのですが、
どういうわけか今回は、両眼を撮っておきましょうと言われて撮ってみれば、
「動脈硬化性変性」「高血圧性変性」「透過光混濁」の所見。
要は、眼底出血が起きたときに初診の病院で「動脈硬化が原因」と言われ、
5月に飛蚊症を発症して受診した病院では「硝子体が濁っている」と言われた、
そのままの結果が健康診断に現れたようです。

2010年の健康診断で、メタボで特定保健指導を受け、
さらに2013年に左眼の眼底出血を発症し、
以来、健康維持のために、
①毎日5㎞(約1時間)のウォーキング
②食前の茶碗いっぱいの千切りキャベツと一日二個のトマト
③眼科医から勧められたルティン(サプリメント)の服用
これらを続けていますが、一向に改善の兆しが見らるどころか、
状態は悪くなるばかり。

まだまだ努力が足りないというのか、
それともこれらをやめればもっとひどい状態になっていたのか、
考えても結論はでませんが、もうこれ以上なにをすればいいのやら。

「なにをやってもだめということは、結局はストレスが原因じゃないの?」

ある人からそんな指摘を受け、振り返れば思い当たることばかり。
自分では若いころからストレス耐性が強いと思っていたし、
周囲からもそう言われていただけに、
ちょっとショックでした。

さて、これからどうしたものか。


ある日、病は突然に!(11)~左眼のその後

2016-05-23 23:27:26 | 健康のためなら死んでもいい!?

左眼の網膜静脈閉塞症の症状が落ち着き、
この二年間は2~3ヶ月おきの定期的な検診を続けていました。

ところが1年くらい前から、右眼を閉じると、
左眼の視野の鼻側がぼんやりと薄暗く感じるようになり、
視野検査をしたところ、視野に欠損がある(見えていない)ことがわかりました。
眼底出血のあった場所とは異なっているため、
網膜静脈閉塞症の後遺症によるものとは考えられず、
緑内障の可能性が高いと言われ、またまたショックを受けてしまいました。

3ヶ月おきの視野検査をこれまで3回続けましたが、
いまのところ視野欠損の範囲は拡大しておらず、
経過観察ということで点眼薬は 使っていません。

そうしているうち、今から2週間前に、
左眼の中に縦長のリング状の黒い浮遊物が現われ、
視線の動きに合わせて上下左右に動き回るようになりました。
飛蚊症というやつです。

これまでは、こうした浮遊物が見えても、
しばらくするといつの間にか消失していたのに、今回は消える気配がありません。
ネットで調べてみると、心配のない生理的なものと、
網膜剥離など治療が必要な病気に起因するものがあり、
どちらであるかは眼科で検査してみないとわからないといいます。

網膜静脈閉塞症や緑内障と関係があるのか心配になり、
次の定期検診までまだ1か月あったのですが、検査を受けてきました。

結論は加齢によるもので、網膜に原因はないとのことでした。
さらに、硝子体に年齢による濁りが少し出始めているとも。
どうりで街灯を見ると、明かりにカサがかかったように見えたわけです。
病気ではないので心配はないが、もう元の状態に戻ることはないと言います。

飛蚊症は病気によるものではないということで安心したものの、
「老化です」と言われれば、それはそれでショックなものです。
定年までには、まだまだ働き続けなければならないし、
親と同じくらいの年齢まで生きられるとすれば、
少なくともあと30年はもってくれなければ困るのです。

ルティンのサプリメントを摂り、
体細胞の酸化防止のリコピンを取るため、
毎日トマトを食べていているのですが、
やっぱりそう簡単に老化は防げないようです。


「咽喉頭異常感症」だった!

2014-06-24 21:47:52 | 健康のためなら死んでもいい!?

唾をのみこむとつっかえるような感覚がある。

喉に何か詰まっているような感じがする。

喉仏のあたりに何か違和感がある。

「もしや食道がんでは?」と不安になるものの、

食べ物を飲み込んでも実際にはつっかえるようなことはなく、

気がつくといつの間にか治っている。

 

こんな症状が昔から時々あり、長年にわたって謎でしたが、

これにはちゃんとした医学的な呼称があることを最近になって初めて知りました。

「咽喉頭異常感症」というのだそうです。

 

病院で検査をしても喉に炎症や腫瘍などの器質的な異常は見られないけれど、

本人に異常感の自覚症状はあるもので、その人が訴える異常を総称してそう呼ぶのだそうです。

原因は極度の緊張感や不安感、うつ状態といった精神的なものから、

アレルギーや甲状腺異常、貧血症など他の肉体的な疾患によるものまでさまざまだそうです。

要するに詳しい因果関係はわかっていないということなのでしょう。

 

自分も子供の頃からアレルギー性鼻炎だし、えびやかにを食べると喉がイガイガするし、

最近もこの症状が出たのは、仕事上のことで眠れないほど強烈なストレスを感じたときのことでした。

何十年も生きていても、自分の体のことなのに、知らなかったことってあるものなのですね。

原因がわかってなんだかすっきりしました。

 


ある日、病は突然に!(10)~病気になって考えた

2014-06-21 23:21:46 | 健康のためなら死んでもいい!?
アバスチンの硝子体注射(眼球注射)から二か月。
 
一か月目と二か月目の検診を経て、
黄斑部の浮腫は消失し、ほぼ正常な状態に戻っていました。
網膜に広がった出血も徐々に体内に吸収されているようで、
眼鏡をかけてもぼやけて見えなかった遠くの文字も、
徐々に見えるようになってきました。
 
両眼で見ているぶんには、生活に支障はありません。
しかし、左眼だけで見ると、視界のところどころはかすみ、
ものの輪郭もにじんだように見え、右眼に比べると精彩を欠いています。
「残念ですが、もう右眼と同じように見えることはありません」
最初の病院で医師からそう告げられたのは、
こういうことだったのでしょう。
 
せめてアバスチンの薬効が切れても、
「この状態が維持できれば御の字」と思えるところまで回復しましたが、
この病気は、そう簡単ではないようです。
 
発症から三か月以上が経過し、
急性期から慢性期へと移行したこれからは、
新生血管の増殖による硝子体出血や血管新生緑内障などの
合併症に注意する必要があり、定期的な検診が欠かせません。
根治させる治療法のないやっかいな病気なのだそうです。
 
網膜静脈閉塞症は「眼の脳梗塞」とも呼ばれているそうです。
血管の閉塞がたまたま眼だったわけで、脳や心臓の可能性もあったわけです。
昨日まで元気だった人が、突然亡くなるということを時々見聞きしていましたが、
それは決して他人ごとではなく、自分にも起こりうることなのだということを、
想像ではなく、リアルに実感させられたのがこの病気でした。
 
人は「子供が独立したら」とか「定年退職したら」などと、
条件をつけて自分の将来の予定を立て、また夢を描きます。
しかし、その時が来たとき、
それを実行できる健康な体であるという保証はどこにもないのです。
 
残された時間を生きることについて、
この病気は真剣に考えるきっかけとなりました。
 

ある日、病は突然に!(9)~アバ注一週間後

2014-05-17 11:03:14 | 健康のためなら死んでもいい!?
アバスチンの硝子体注射から一週間。
薬の効果はてきめんでした。

眼底写真では出血した網膜の状況はほとんど変化ありませんでしたが、
眼底や網膜を立体的に解析する光干渉断層検査(OCT)では、
黄斑部の周囲の腫れはさらに小さくなっていました。

視界中央部の歪み(変視症)も少しだけ改善したようで、
どうやら、黄斑浮腫の収束と視覚の改善には時間のずれがあるようです。
また毎日、壁に掛けたカレンダーの文字を見て視力の変化を観察していますが、
以前は判別できなかった文字もすこしずつ見えるようになってきました。
これは網膜に滲出して視覚の障害となっていた血液が、
体内に吸収されつつあるからだと思われます。

しかし、アバスチンの効能は2~3か月。
血管が川の堤防だとすると、今は土のう袋を積み上げ、
洪水を抑えている応急処置の状態です。
この洪水を抑えている間に、堤防の外にあふれ出た水が引き、
川の水の勢いが衰えて再び堤防が決壊しないようになるのを期待するわけです。
もし薬の効果が切れ、再び洪水が始まったときは、
眼の中の環境が改善するまで、注射を繰り返す必要があるのです。

そうとは知っていても、
前の病院で経過観察となって鬱々と過ごしていた頃に比べれば、
心は少しだけ明るくなりました。