気象庁の異常気象分析検討会は、今夏の記録的な猛暑について、
「30年に一度の異常気象である」との見解を発表しました。
また、世界的にはモスクワで、
130年来の観測史上最高気温(37.7度)を記録したり、
アマゾン河では渇水で例年より4mも水位が下がり、
水上輸送がマヒして地域住民の生活に深刻な影響を与えているとか。
いまは砂に覆われたエジプトも、
かつては緑豊かな大地であったといいます。
南米の荒れ果てたパタゴニアの荒野もかつては森に覆われ、
恐竜たちの楽園であったことが化石から知られています。
もしかしたら日本も3000年後の人々に、
かつては水と自然の豊かな島々だったと記録されているかもしれません。
これは実は、CO2による温暖化の影響と言うよりも、
たかだか数十年の寿命しか持ち得ない人間には自覚しえない、
これまで地球が繰り返してきた気象変動なのかもしれません。
人間にとっては不都合なことですが、
もしそうだとしたら、環境の変化に適応できた民族だけが生き残る、
そういうことになるのでしょうか。
一般的に「クール・ビズ」の期間は、
6月1日から10月30日としている職場が多いようですが、
私が勤務する会社では、三年前からその年の気候に合わせ、
実施期間の前倒しと延長を決めています。
開始日と終了日は、総務課で決めて社員にメールで通達するのですが、
桜の開花宣言のように基準があるわけでもなく、
私を含む「担当者の感覚で決定する」というあいまいなものです。
役員室に行くときや、役員との会議に出席するときは、
いまだにネクタイを締めて、上着を着用することが
慣習となっているような古い体質の会社なので、
開始と終了の時期が早すぎても遅すぎても社員から文句が出ます。
今年は連休前まで、
雨が降るとダウンジャケットを着ている人がいるほど寒かったのに、
連休中は一気に気温があがって夏日が続き、
「連休明けにクール・ビズだ」と考えていたら、
また来週から肌寒い日があるという予報。
一昨年と去年は、5月前から暑い日が続き、
こんなことはなかったのですが、今年は判断に迷います。
いっそのこと、地球温暖化・平均気温の上昇に鑑み、
環境省で「クール・ビズは4月1から10月30日まで」と
改めて発表してくれたらラクなのですが・・・。