４月９日 広島カープＶＳヤクルトスワローズ２回戦 スタメン予想

　投手の盗塁も珍しいのに、しかもヘッドスライディングするなんて初めて見た。
　 昨夜の広島カープVS阪神タイガース３回戦、８回裏２死の場面のことだ。
タイガースの捕手、矢野輝弘も「まさか」と思っただろう。３塁内野安打で１塁に出塁したカープの３番手投手、広池浩司が隙を突いてスタート、猛然と二盗を試みる。虚を突かれた矢野は２塁に送球時、一瞬ボールを握りなおす。その分遅くなり、広池は盗塁に成功する。なんとヘッドスライディングでのスチールだった。これに思わずベンチの内田順三コーチと山本浩二監督が苦笑い。７－７の同点で迎えた終盤、簡単に２死をとり、なんでもない場面だったのが、広池が二塁を陥れたことで一転、タイガースは勝ち越しのピンチとなる。

　広池投手は不思議な選手である。
　 立教大学時代は横浜ベイスターズ川村丈夫投手と同期。しかし、広池は卒業後、野球を離れ普通に全日空に就職する。
　しかし、野球に対する燻った気持ちがあったのだろう。また、全日空のカウンターで遠征に向かうかつて同期とばったり再会もした。98年は横浜が38年ぶりの日本一を飾り、川村投手は自己最高の16勝を上げた年である。忸怩たる思いが広池の胸にあったのだろう。この年広池はカープのテストを受け、ドラフト８巡目で指名を受ける。

　 翌年の開幕戦でルーキー広池はいきなりプロ初登板を飾った。
　この年の9月29日タイガース戦ではプロ初打席初本塁打も記録した。
　 私はこの試合もテレビで観戦していたが、広島市民球場の左翼ポール際にライナーでスタンドインする技ありのホームランだったと記憶している。
　広池の初勝利はその後数年間待たなければならない。
はっきりとは忘れてしまったが、確か一昨年だったか。テレビで見ていた私は「えっ？まだ勝っていなかったっけ？」と思った記憶がある。

　 昨日のタイガース戦で９回表、元同僚のアンディ・シーツに勝ち越しの２点本塁打を打たれ、ベンチで号泣した広池。是非今年を飛躍の年にしてほしい、と祈らずにはいられない。

　さて、4月9日の広島カープVSヤクルトスワローズ2回戦の先発予想である。

先発投手　　　　　　　　　　　昨季の対戦成績
広島カープ＝小山田保裕　　 　　（３勝１敗）
ヤクルトスワローズ＝高井雄平　 （1勝１敗）

スターティングメンバー

ヤクルトスワローズ （対小山田 昨季成績）

１（遊）宮本　　　　10－1　.100
２（中）青木　　　　　－
３（三）岩村　　　　14－4 　.286　本１　打点２
４（左）ラミレス　　13－3　 .231 　本３ 打点７
５（一）鈴木　　　　12－1　.083　本１　打点１
６（捕）古田　　　　12－4 　.333　本１　打点１
７（右）佐藤真　　　2－0 　.000
８（二）城石　　　　　5－1 　.200　本１　打点１
９（投）高井　　　　　2－2 　1.000

広島カープ　　　　（対高井 昨季成績）

１（遊）尾形　　　　8－3　.375　打点１　　　
２（中）廣瀬　　　　3－0　.000　　　
３（三）新井　　　　3－2　.667　打点１　　　
４（右）嶋　　　　　5－1　.200
５（左）前田　　　　3－2　.667
６（二）木村拓　　　　－　　　
７（一）野村　　　　6－1　.167　打点１
８（捕）木村一　　　　－
９（投）小山田　　　　－