スイーツさすらい 0003 - クリームは邪道か - 「鯛結び」（北区東十条）

午後の昼下がり、なんだか無性に甘いものが食べたくなる時がある。コンビニのスイーツもいいけど、もう少し重厚な甘物が食べたい。

あんこものがいいなと思い、考えてみると「草月」が思いつく。東十条が生んだ国内でも指折りのスイーツ。でも、買うのに並びたくないんだよなー。ならば、「伊勢屋」のお団子か。うむむ。

そうすると、かみさんから「たい焼きが食べたい」と声がかかった。たいだけに、食べたいと。東十条銀座唯一のたい焼き屋は、「鯛結び」というお店。いい店名だ。たい焼きで人を結ぶという由来かな。

このお店は自前で小豆を炊いて餡をこしらえているとのこと。ということは、このお店の鯛は養殖ではなく天然ものだ。

ならば、ここは絶対餡が買いのはずなのだが、結局買ったたい焼きはクリームだった。

理由はただクリームが食べたかったから。

たださ、たい焼きにクリームって聞いただけで邪道と思う人いるでしょう。でもね、それが単なる先入観であることにすぎなかったことにやがて気づく。それほどこれはうまい。

非常識な旨さというべきか、意外な出会いというべきか。餡とは違う甘みが皮の旨味を引き出す。これはもう和ではなく、洋菓子だ。