2020年に引き続きコロナ禍に見舞われ、長引く緊急事態宣言に酒場通いはなかなか思うようにはいかない年だった。また会社をやめたことで生活が変わり出かけることも少なくなった。全てが変わった1年だったと言っていい。例年と比べると飲みに行く回数も減った。大好きだったが足が遠のいた店もある。その中からあえて2021年のアワードを決めたい。
まずは座飲み部門の飲みネートは6軒。
2020年のアワードホルダー、仙台の「源氏」。
忘れものに気づかいを感じたアワードの常連、「まるます家」。
2018年のアワード覇者、船橋の「一平」。
コロナ禍だからこそ易々と入れたアメ横の雄、「大統領 本店」。
独立後の近所開拓で発見し、3回お邪魔した東十条の「飛葉」。
そして2回目の訪問で初の飲みネートになった祐天寺の「ばん」である。
「源氏」は安定した素晴らしさがあるが、ただ自分の慣れもあるのか、それほど感動しなくなった。慣れとは怖い。
「飛葉」はなんとなく窮窟でその分楽しさが半減した。通えばそれなりに馴染みになって解放されるのかなとは思う。
「ばん」も似たようなところはあるが、しかしそれを補って余りあるつまみと酒がある。店員さんも皆親切で、雰囲気も抜群。よって、2021年の年間酒場は祐天寺「ばん」に決定。都内の酒場が選ばれるのは2年ぶり。ちなみに「ばん」は「dancyu」最新号でも巻頭を飾った。また、お客さんが増えるだろう。
一方、立ち飲み部門は不作だった。これだけ立ち飲み屋が増加しているにも関わらずにである。
もはや敵なし、田町の「宗屋」。
渋谷の不思議な巣窟「あばらや別館」。
鶴見の新星、「とっちゃん」の3軒である。
ただ、立ち飲み部門はほぼ無風。断然「宗屋」で決定し、2年続けての栄冠を確保した。ただ、最近田町に行く機会が激減しており、2022年のアワードの行方は不透明。立ち飲み屋が増加傾向にある中、チャンピオン「宗屋」を脅かす存在を期待したい。
さて、最後に「煮込みオブザイヤー」を発表したい。
飲みネートは僅か2軒。
「大統領 本店」と「新潟屋」である。スープ、素材とどちらも甲乙つけ難い。ボリュームの点では後者に軍配が上がるが、値段を考慮すれば当然とも言える。最近、「煮込み」をいただく機会も減る中、必ずオーダーしてしまうことを加味すると、「大統領 本店」を2021年の最高の「煮込み」に推す。
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